無意味な合意

　結果論として、日本に極めて有効に働いている「日韓慰安婦合意」だが。
　そんなもん、はっきり言って結果論にすぎないと、俺は思っている。

　なんと無意味な「合意」だろうと思った。

【NHK】官房長官 プサン少女像 早期撤去を要求
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170105/k10010829651000.html

　昨年末に、俺はこの新たな少女像の設置で本当に韓国が終わるのか？というエントリを書いていたわけだけど。案の定、終わりそうにないよね。

【拙・参考】大晦日の一大イベント
http://blog.goo.ne.jp/jpakiyo/e/6ea10b6fc72423de686d67455432577a

本当に終わるかね…。いや、日韓合意も、韓国の国際社会の一員としての資格も、両方の事なんだけど。正直、実に疑わしい。

　これは憶測でしかないのだけど…。俺はこの日韓合意、日韓双方から撤回されずにそのまま、韓国の反日行動にいちいち日本が遺憾の意を発射し続けるだけの茶番劇になると思う。

　だって日本か韓国が「合意なんてやーめた」って言わなかったら、これはこれ以上進展も後退もなんもないよ？死蔵されるだけ。合意破ったら何かされると確定しているわけでもなし。
　実際、釜山の少女像について、日本側が撤去を要求しても、韓国側はいつもの通り、「あれは韓国政府の意思ではなく、民間が勝手にやってる事だから手が出せない」って言ってきてるだけなんだよ？だったら韓国側は、なんでもアリの反日し放題じゃないか。

　それなのに、なんで、日韓合意が「終わらない」のかというと。

　この合意は日韓双方が、「肉を切らせて骨を断った」と思い込んでいるからである。韓国側は、慰安婦問題について今後言及しないかわりに、日本に慰安婦問題を認めさせた事、固定化した事を骨と捉え、日本側は、慰安婦問題を日本政府の責務としてサポートする事を約束しながらも、今後二度と蒸し返させないという部分で骨と捉えたわけだ。

　恐ろしいほどに、まったく噛み合っていない合意なのである。両国ともに、骨を断っていると言いながら、お互いの主張を引っ込めたわけではない。
　当初の状況は、存在しない罪を日本に部分的にせよ認めさせる事に成功した韓国優位な状態だったんだけど。現在においては海外での韓国人の反日活動を、日本人が批判するよい口実になっており、日本優位になっている。まったく日本の民間人さまさまである。日本政府の掘った墓穴をみんなで頑張って埋めた状態と言えるだろう。

　だいたい韓国は、憲法前文で「悠久な歴史と伝統に輝く我々大韓国民は3・1運動で成立した大韓民国臨時政府の法統と、不義に抗拒した4・19民主理念を継承し」とか言ってる段階で、反日を止めれる国ではない。憲法からして嘘で反日だからだ。
　あの国が本気で慰安婦合意を日本の思惑通りに履行して、日本人が考えているような感じで収束できるのであれば、あんな恥ずかしい憲法前文になっていない。あの国が反日を捨てるには、憲法前文を改憲するぐらいの革命が必要なのである。

　菅官房長官の遺憾の意を、「日本の反撃開始だ」とか言ってる人達は、恥ずかしくはないのかと言いたい。茶番以外の何者でもないよ。

　まあでも、菅官房長官は茶番とわかってても、言わねばならんのだろうけどな。
　まだ、茶番とわかってても、「言うだけ無駄だからやめておけ」という、それこそ最悪のスタンスであった昔の自民党と比較すれば一億倍マシなのかな。

　ね。「無駄だ」と主張しそうな与党代表であろう、二階さんやら石破さんやら。


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