あるウソつきのブログ

日本の左翼が売国的すぎて、本当の左翼がいない事を嘆く、多分左翼的な人のブログです。

思わず壁紙にしてしまった

2008年05月10日 09時12分19秒 | Weblog
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20080506_water_photo/



 これが普通にモデルさん(人間)なんだから驚く。絵じゃなくて、写真なのに驚いたのだ。

 要するに、自由にポーズが取れる水中で写真を撮っているのだ。人数を集めて宗教画の再現とかもできそうな(多分無理)気がする。このアイデアが凄い。

 「自由にポーズが取れる」と言ったが、いくつか制約がある。
 恐らく、息が吐けないはずなので、完全な逆さや、仰向けの撮影は、モデルに多大な負担がかかることが、想像に難くない。
 つまり、鼻から水が入るのだ。バサロ(※背泳の状態で、主にドルフィンキックを推進力として進む潜水泳法の1つ。鈴木大地選手の25Mを超える長距離バサロが有名)をする時は、唇で鼻の穴を塞ぎ、少しずつ鼻から息を吐く事で、鼻からの水の浸入を防いでいる。
 シンクロの選手は鼻栓をしている。

 鼻栓は、鼻の穴に入れるタイプも考えられるが、鼻の形が不自然になるので、写真のモデルとしては難しいだろう。どう考えても3Mぐらい潜ってないと、こんな撮影できないだろうし。3Mも潜ればそれなりに水圧もある。

 逆さの話をしたが、他にもかなりモデルの泳力による部分が多く、1枚完全な写真を撮影するのにどれぐらい時間がかかるのか、想像を絶する。アイデアと努力に脱帽。

 あと、思わず懐かしいと思った事を残しておきたくて、エントリーを書く事にした。



 この写真だが、本当に存在する競泳プールだと思われる。何か違和感を感じないだろうか。

 …自分達が見た事があるプールに比べ、やたら深いと思われないだろうか?

 俺が初めて本格的な水泳大会に参加した時、長水(※「ちょうすい」と読む。長さ50Mのプールの事。大半のプールは25Mで、こちらは短水という)の競泳プールに入ってまず驚いたのが、このプールの深さ。
 中央に行くほど深くなるのだが、一番浅い端っこでも、どんなに背が高くても足はつかない。端でも水深は2M以上ある。
 大会開始前、どんな大会であっても、選手のウォーミングアップの為に、プールを開放する。
 その時、俺ははしゃいで潜って遊んだ。

 はっきり言って、日常とはかけ離れた別世界だ。深いプールの底というものは。海とも違う。海より水がはるかに透明なのだ。50Mプールの端から、50M先が見通せる。

 こんな光景、普通の人は一生見る事はないし、話したところで理解して貰えるとも思わなかったので、誰にも話した事はないのだが、「プールの底の幻想」が、この写真から伝わってくる。

 思わず、「なつかしい!」と思ってしまった。
 ちなみに、飛び込みプールはまた格別だ。水深10~15M程。底が遠く、水面から下を見ると、自分がまさに空を飛んでいるような気持ちになる。
 底まで潜ると、帰りの分の酸素がどれぐらい自分の体内に残っているのか不安になる。底にいるだけで、急速に体力が奪われていく。長くても1分程しか滞在できないその場所は、その不安がそう感じさせるのか、本当に美しかった。
 ボンベをつけて海に潜った事もあるが、素潜りで底にたどり着くのはまた格別なのである。

 この写真のモデル達は、みんなボンベをつけていない。(撮影範囲外にあるかもしれんけど)アスリートだった過去の自分を思い出させる風景に、俺は感動した。

 水泳部員は、実はみんな、多かれ少なかれ、超人意識を持っている。「俺は普通の人とは違う」と。
 部活動中とかプールの体育授業中に、「常人には無理だろう」みたいな台詞が、水泳部員同士の会話で普通に出てくる。

 俺は、きっと国内強豪レベルの水泳部員なら全員見た事がある、あの幻想的とすら言える風景を、普通の人なら決して見ることができないと思うからこそ、そんな台詞を口にするんだと、昔から思っていたのだった。

 いい写真だなぁ。