経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

鬼に金棒。私に

2008年06月24日 | Weblog
自宅の郵便受けに、ポスティングされたチラシが溜まる。
 それをみて主婦達は、「また、ゴミがいっぱい」、
 といった言い方をするそうである。
 
 名古屋の友人、朴 寅鎬 さんが、先日のブログで触れていたこと。
  
 これは、私の例。 数日前投資のMというところから、DMが来ていた。
 その場で封も切らずに、資源ゴミ入れに捨てた。
 今日、仕事中に、事務所から転送された電話が携帯に入った。
「先日、DMをお送りしましたが、お読みいただいたと存じますが・・」。
「みてない。捨てた」。ガチャン、である。

 細かい話だが、転送代は、私の負担。
こうしたことにも思いをかけない所の電話の相手をするつもりはない。

 通常は金曜日が、折り込みが一番多い。
だが、この7日、土曜は、金曜日より多かった。

「大感謝祭」、「店仕舞い最終」、「トクトク市」、「こだわり市」、
「大創業祭」、「びっくり市」、「クリアランスバーゲン」、「買わなきゃ損、損」・・。

 表現、さまざま。どっかできいたようなコピー。

 共通点は、3つ。
 1に、即効性狙いで廉価を訴求。
 2に、使い古されたコピー。
 3に、品がないこと。
 
 集客を高めるためだ。これで良し、といった見方がある。
 効果があるから、昔から繰り返し使われている。

こうした言い分があろう。
その通りかも。でもそうでないかも。

だが、実際のところどうなのだろうか?
これが私の素朴な疑問なのだ。

今の売上が欲しいとき、即効性を求める。
その結果、この類のチラシを撒くことになる。
それが費用対効果から見て、金銭上の採算は合うとする。

だが、この採算計算は、あくまで期間限定だ。
100メートル競争なら、スタートしてから、9秒か10秒。
この間で、先頭に立つ者が、テープを切る。
その選手が優勝者だ。

だが、企業の生存競争は、短距離でも期間限定でもない。
42.195キロメートルのマラソンより、長い。
ゴーイングコンサーンである。

繰り返しこの種のチラシを打ち、小銭を稼ぐ。
繰り返しで企業の品性、品格、信頼、信用、イメージが低下する。

どちらが、いいか。望ましいか。
後者の側面を、マイナスとして考慮し、計算しているか。

ノウである。
イエス企業は、最初からこの類のチラシを撒くはずがないからだ。

ノウの企業は、裏では徐々に衰弱させている。
あるいは、ある日突然企業犯罪の主役に、
といったリスクが高くなる。(続く))
08.6.9