経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

因果な商売

2007年03月19日 | Weblog
ブログの読者から、「商業が専門らしいのに、なぜ工業倶楽部の会員ですか」、というメールを頂いた。鋭い、そして素晴らしい質問である。よくぞ、質問してくださった。嬉しかった。

 ずいぶん以前、確か岩手県の漁業の関係者の皆さんだったと思いますが、海の環境保全のために、山の保全に立ち上がった、という話を、偶然ラジオできいたとき、凄いと思った。そして、俺は、何やっている、と猛烈に反省しました。

 山での汚染水が、川下に流れて、海水になる。一人ならかまわない、問題がない、といった思いで、世界中の人が一斉にツレションをしたら、海水はアンモニヤ水になる。これを元の海水に戻す処理をするより、山の上からのおしっこをやめるか、山の草木、枯れ葉などの自然浄水装置を働かせたらいい。
 
 売れないものを仕入れるから、商店は売ることに苦労する。だから売れてしょうがない商品を作って(もらって仕入れ)、売ればいい。

 果には因がある。因を正せば、果も正される。
 良い結果を得るには良い因だ。

 商品をつかむには、製造、農林水産を知ることが不可欠だ。
 経営をつかむには、経営をしている人を見ればいい。

 それで動かせない果を動かすむなしさより、因を動かすことで、次の果を変えればいい。

 これは経営コンサルタントの仕事の本質そのものと思った。以来、大切にしています。
 
 こうしたことが、理由で、
 工業倶楽部に入っています。
 県の農林水産の公職をやっています。

 とても良い質問を頂き、自分お考えを整理でき、とても嬉しいです。
 「原点にもどって」とか、「原因は元から絶て」、といった、とかく空虚になりがちな言葉を見逃さなかった、この方に感謝しています。