経営コンサルタント田上康朗の雑感帳

経営コンサルタント田上康朗が、気ままに本音で記す雑感帳です。書く日もあれば書かないときもあります。

分岐

2007年03月08日 | Weblog
多くの旅館では、いっぺんに食べられないのにいっぺんに出す。人手が足りないから早めに準備する。だから熱いものは冷えて、冷たいものは温みをもつ。お酒は金になるから「お飲物は!」と声をかけるが、お茶は経費になるだけだから「お任せします」である。

経営では、内か外かどちらが選択されるかが分岐となる。
すなわち、内と外の論理が相対する場合には、外に有利に判断を下しているところと、内に有利な方へ判断を下しているところが、あるとしたら、あなたはどちらを選択するだろう。

まずあなたが企業の内の存在の場合、そう、経営者だったらどうだろう。
次にあなたが企業の外の存在の場合、そう、消費者だったらどうだろう。

この場合、忘れてはならないことは、
1に、内に有利と、外の有利、どちらが消費者の支持を受けるか。である。
2に、消費者に支持されないで、企業が存続できるかである。
3に、内の人の数と、外の人の数と、どちらが数が多いのかである。

まだあるだろが、さしあたってこの3つを基準に、あなたの判断が為されたら、どうだろう。そうでない結果が、今の数字だったら、今後、正しい判断によって、それがどうなるだろう。それは、この今から実践した人のみが、あとから振り返って、「あれが分岐」と気づくことになる。
 
 分岐点とは、行動を変えた「時点」のことであり、考えを変えた時とは、一致しない。ちなみにスピード経営とは、その乖離が限りなく短い経営のあり方をいうのが、私なりの解である。