赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

みおちづる新刊『山のうらがわの冒険』

2020-10-20 08:42:51 | その他

ファンタジー作家、みおちづるさんは、秋の一日講座に来てくれました。

ひさびさ、ごあいさつしました。いつもかわいらしい。今年からは、とくにお忙しいようでした。

みおさんには、デビューの頃、大変お世話になった大切な思い出があります。

そんな、みおちづるさんの新刊を読みました

ひろきは、ヒョロキとあだなをつけられ、使いっ走りをさせられている。それでも文句をいえない、やさしい性格。

夏休み、おばあちゃんのいる山奥の家へ。そこで、山の裏側に住むヤマビトの世界へ。

ひさびさのファンタジー作品。わくわくしながら一気読みしました。

いっけん、夏休みの冒険モノとして、よくある設定のようにも思いましたが、ひろきの心情など、新鮮でした。

つまんない病の書き方も。

わたしも、つまんない病にかかる時があります。

きっと、だれでもあるのでは??

「ヒロキのここの中にも、すごく冷たいところがあるね。だから、神さんを感じられんのかもね」

「ヒロキ、そんな冷たいものを持ってて、さむかったんじゃない? 気づかなかった?」

そんなセリフが印象にのこりました。

わたしは冷たいもの、持ってないかなっとか。

うーん。持ってないとはいえないですね。

ただ、後半、熊との出会いで・・・。そのあとは、読んでください。

広瀬弦さんの絵、やっぱりいいですよね。

多くの人に読んでほしいと思います。

 

みおさんとも出会えた、秋の一日講座。動画配信、準備中で、11月から開始です。

申し込みは始まっています。日本児童文学者協会のホームページをみてください。

 


『イーブン』 村上しいこ

2020-10-16 06:59:51 | その他

家にいると、セールスの電話がとにかく多い。

お墓、保険、不動産、それから、多いのが不要品に買取り。

金はありませんかっとか。オレオレの電話はまだないのですが、もう、家電は必要ないかもっと思います。

ただ、まだ、母からかかってくるので、残しています。

そんな電話って? こんなにセールスばかりの世の中って?

こんなことでも、時代が動いているのがわかります。

 

さて、ずっと気になっていた村上しいこさんの『イーブン』を読みました。

中学生女子の美桜里の家に空き巣がはいるところから、物語が始まる。

両親の離婚のことなと考えながら、イーブンな関係ってどんなことがさぐっていきます。

うーん。 イーブンな関係って、理想だけど、なかなかむずかしいよね。

うん、うん、ってうなったり、そうきたかと思ったり、村上しいこさん、うまいです。

そして、新しい。お母さんとお父さんの関係も、親と子の関係も・・・。

最後、空き巣の正体がわかるところなど、にくい展開ですね。

村上しいこさんは、明日のWEB学習交流会で、聞き手をされます。

 

昭和記念公園のときの写真が残ってました。

コスモス畑にあらわれたどこでもドア。どこにも行けないけど。

ダリア

シュウメイギク


おはなしポケット37周年

2020-10-13 06:42:12 | その他

国分寺市本多公民館でおこなっている 読み聞かせ おはなしポケットが37周年になったそうです。

すごいですね。この年数。毎月、二回。読みきかせをして、ときどきイベントもして、この年数です。

わたしの子どもたちもかよったおはなし会です。わたしは講演会とかお世話になりました。

木村研さんもよくよばれています。

おばちゃんたちの、ほっこりしたおはなし会。

続けていくってむずかしいけど、37年、すばらいいですね。

代表の蓮實さんが、その記録をまとめました。

おはなしポケットには、もう、感謝しかありません。

昭和の時代、文庫とかこういう活動が読書の種をまいてくれたんだと思います。

わたしは以下のような文章をのせました。少し長いけど、読んでください。

もっともっともっと、図書館に行こう!

児童文学作家 赤羽じゅんこ

 

 今から三十年前、わたしは専業主婦で子育てをしていました。子どもたちは、申し分なくかわいいのですが、家にいると自分が社会から切り離されていくような閉塞感でいっぱいでした。

 前から本が好きだったこともあり、その頃、よく図書館に行きました。

 本多図書館まで子どもを自転車の前と後ろにのせて、連雀通りを走って向いました。

 そこで読み聞かせをしてくれる「おはなしポケット」と出会いました。わたしにとってすばらしい出会いであり、とても助かるひとときでした。おはなしポケットの人たちに子どもをあずけた間だけ、自分の本を選びに集中できたからです。わずか、十五分ほどでしたが、その十五分が、どれほどうれしかったことか。

                           

その頃、一冊の本にも出会いました。

立原えりかさんが書かれた本で、タイトルははっきり覚えていないのですが『童話の書き方』ってタイプのものでした。わたしは、すっかり夢中になり、何度もくりかえし読みました。というのも、その頃、子どもたちに、自分で考えた物語を話していたからです。立原えりかさんの本に感化されて、自分の物語を書いて公募してみようと思いつきました。

それからは、夢中で、できるかぎりのことをやりました。公民館にたのんで、『童話を書いてみよう』という講座を開いてもらったり、同人誌をつくったり、解散したり。あれこれ、8年ほど試行錯誤した結果、運がよくデビューをし、今もポツポツと児童文学作家を続けています。

 

でも、原点は図書館で出あった一冊の本。

あのとき、図書館でその本に出会わなかったら、わたしは童話作家になっていなかっただろうと思うのです。

ああ、自転車で行ける距離に図書館があってよかった、新刊の棚に、立原えりかさんの本がどーんと表紙が見えるやり方でおいてあってよかった、おはなしポケットが読み聞かせをしてくれていてよかったと、おりにふれてそんな風に感謝しています。

 今は便利でネットでたのめば次の日に本が届きます。けど、それは自分がほしくて注文した本だけです。

 自分のとじていた心のとびらを開いてくれるような本は、えてして、思いもかけない出会い方をします。せまい興味の幅をちょっとだけ広げたときに出会うのです。

画面だけを見つめていては、見つからないもの、足を運んだことでしか感じられないもの、そういうものが絶対にあるはず。

 そういう意味で、若い方にもっと図書館に足を運んでほしい!

 そして、これからの図書館は、もっともっとそういう出会いの場をふやすイベントを増やしてほしいのです。

 

最近、読書家たちも、ひとりで読むだけではものたりず、つながるイベントを望んでいます。 昨年末、並木公民館でおこなったビブリオバトルイベントは大成功でした。小学生の本好き女子も参加してくれて、楽しかったと輝くような笑顔を見せてくれ、やっていてよかったと心から思いました。

 テーマをきめた読書会、参加者が好きな本を紹介する朗読イベント、そしてビブリオバトルのワークショップ・・・・・・。ネットで本が読める時代、ネットでできないプラスアルファの出会いが貴重です。

 もっともっともっとと、よくばりなわたしは思います。

図書館が文化の発信地として、魅力的であってほしいと。笑顔がはじけるところになってほしいと。

そして、みんなで図書館に行きましょう。

  


きんもくせい

2020-10-12 13:11:16 | その他

いつも似たような話題ですみません。

日曜日、昭和記念公園に散歩に行きました。

コスモスを見に行ったのですが、目だったのは、金木犀。長雨でちってしまって、オレンジのじゅうたん。

こんなにきれいにじゅうたんになっているのもめずらしい。

このままにしておきたいのに、わざと歩く人も

きっと、明日にはそうじされてしまうだろうから、この時だけの落ち葉の絵ですよね。

昭和記念公園、くもりのせいか、すいていませいた。

芒ににた、名前のしらない植物が目だっていました。


『宇宙のみなしご』

2020-10-09 19:12:28 | その他

バタバタしていて、小さないろんな問題が重なっておこり、ブログのアップが止まってしまいました。

作品を書くことは書いているのですが・・・。

この前、図書館にいったら、リサイクル図書がありました。図書館の本、古くなったものを無料でくれるってものです。

そこに、なんと『宇宙のみなしご』森絵都さんがありました。

ああー、なつかしい。お話をかきはじめの頃、読んだなーと手にとってめくったら、これがおもしろい!

今読んでも、新鮮です。キオスクなんてあだなも文体も。

ありがたくもらって、一気読み。

森絵都とか、佐藤多佳子とか、あこがれて読んだ、かつての気持ちまでがよみがえってきました。

今日はひさびさ、むかしの友だちとやんわりおしゃべり。

コロナのこととか、子どもたちのこととか。気持ちがほどけていくような感じ。

こういう時間も必要だよなー。うん! 友だちは大切です。