赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

こち亀、40周年

2016-09-21 10:30:35 | その他
台風の被害が大きいようです。
遊びに行ってないので、ネタ切れなので、この話題を。
漫画、こち亀が40周年。すごい記録です。

息子が好きで、一時、単行本を集めていました。引っ越した時、泣く泣く売ってました。
今回も最後というので、ジャンプを買ってきたのですが「なんか、ちがうな。昔みたいにおもしろく読めないよ」といっていました。

今回のジャンプには、第一回目のこち亀も載っていました。
そのいきおいに驚かされました。漫画がもっと自由で元気だったんだなって思いました。
秋本治さん、お疲れ様です。休まずにネタを考えるの、どんなに大変だったでしょう。
健康でいないとできないことですよね。わたしなんて、ちょっとがんばると肩こり。
うーん。それを思うと、漫画家さん、神業です。


もう先週になりますが、東京展には行ってきました。
プロをめざすのでなく、絵本づくりを楽しむ。こういうのもいいなって思いました。
自由に自分のつくりたいようにって世界です。

上野はお花がきれいでした。
 

『まんぷく寺でまってます』高田由紀子さんデビュー作

2016-09-17 08:49:27 | その他
またまた、有望な新人がデビューされました。
『まんぷく寺でまってます』高田由紀子、ポプラ社 季節風でがんばられた方です。

表紙のヒロトの坊主頭がかわいい佐渡のお寺が舞台のお話。高田さんのご実家が佐渡のお寺だったそうです。

わたしは知らないようなお寺のこと、佐渡の自然がしっかり書かれていて、お話の根底をささえています。けど、なによりいいのはヒロトの心の動き。小学校四年生らしく、お寺というほかの子とちがう自分の環境に疑問をもちます。そして、おとうさんに反発。
そんな心の動きが、共感をよぶように書かれていて、いつしかヒロトを応援しています。
子どもによりそってストーリーをすすめられる筆力がある方だと思いました。

高田さんとは、せいのあつこさんのお祝い会でお話させてもらいました。今回のデビューがわたしがデビューしたのと同じ年。楽しく話しをさせてもらいました。
高田さんはさりげなく気遣いができる方で、きっとご実家のお寺のことなど手伝われて育ったのかなっと思います。今回のデビュー、ご家族の方も、佐渡の学校のお友だちもきっと大変喜んでいると思います。

いつか行ってみたいとおもいつつ、行けないでいる佐渡島。
わたしの住んでいる国分寺とは姉妹都市です。海がとっても青いときいたことがあります。
この作品を読んで、やっぱり行ってみたいと思いました。
そう思わせてくれる作品って、やっぱりすごい(*^_^*)

高田さんには、これからガンガン書いていってほしいです。


『釣りに行こう!』高橋秀雄 文研出版

2016-09-14 17:07:19 | その他
なんか急に秋めいてきました。今年もあと四ヶ月かぁ~~。
さて、高橋秀雄さんが新刊をだされました。
『釣りに行こう!』 文研出版です。おめでとうございます。



これは、読んでいて、あまりにも高橋さんらしくて、所々、笑っちゃいました。
クリスマス釣りーなんて、だじゃれも、まさに、高橋さんがいいそうなもの。
それに、まゆみちゃんという、クラス一かわいい女のこを釣り仲間に入れてしまうところも、ちゃっかりしていて、高橋さんらしいぞーー。

とはいえ、仲間が大好きで大切にするのは、高橋さんのとてもいいところです。
そういう高橋さんだから、釣りを通じて、こわいと思っていたおじいちゃんと仲良くなって、おじいちゃんもまた、素直になっていくあたりが自然に書けていて、いいなっと思いました。
この頃、友だち関係がむずかしい子どものいると聞いています。
釣りのような、体を動かして自然とふえあうようなことで仲良くなるのっていいですよね。

釣りの楽しさ、むずかしさなどがよく伝わってきます。釣り好きしか書けないこと。
釣りをしたような気分まで味わえます。
で、
読み終わって、わたしは釣りがしたくなったかって?

うーん。
楽しそうなのは伝わってきました。
でも、わたしには無理かな。じっと待っている間、ぺちゃくちゃしゃべりだしそうだから。うるさい!って怒られそう。
でも、釣った魚を食べるのはまかせて。
焼きたてのニジマス、食べたいなーー。



東京展 てづくり絵本のコーナー

2016-09-13 06:35:39 | その他
友だちが国分寺絵本の会というのに入っています。手作り絵本をつくる会で、武藤順子さんやつちやゆみさんがやられています。
その年に一度の発表会、東京展がおこなわれています。

絵画も彫刻もあるのですが、人気はてづくり絵本のコーナー。ここから出版される絵本もたくさんでています。おもしろいしかけがたくさんの絵本。すみ絵があったり、布絵本があったり、てづくりならではの楽しさがいっぱい。

わたしは、毎年行っていて、友人とあう貴重な機会なのですが、今年、時間がとれるでしょうか。
時間がある方は、上野のほかの展覧会とあわせてもいいので、ぜひ、行ってみてください。

さて、歩いていたら、突然、ドコモだけに出会いました。びっくり。かわいい!とパシャリ。

にしがきようこさん、第65回『小学館児童出版文化賞』おめでとう

2016-09-11 07:49:21 | その他
四日ほど、家を開けていましたら、ビックニュースが入ってきました。

読書会のメンバーのにしがきようこさんが、第65回『小学館児童出版文化賞』を受賞されました。
作品は『川床にえくぼが三つ』小学館です。


これは大きな賞で、本当におめでたいことです。
読書会の帰りにひとり早く帰るわたしを送っていただいたとき、最終候補に残ったとお話していました。
そのときは、
「大賞はむりだけど、残っただけでもうれしい」と、謙虚に話していました。
それが、みごと大賞。

ジャカルタの異国の香りがする作品。ラッキーガールという言葉が、もうひとつの読みどころ。
うんうん、こういう気持ちになるときあるよなって、共感しながら読みました。

にしがきさんは、多作ではないのですが、確実にいい作品を上梓され、賞を獲得されていきますね。
同じ同人誌のお仲間もきっと喜んで、また、やる気ももらっていると思います。

また、もうひとつ。
日本児童文学9-10月号にわたしは末吉先生の追悼文を書きました。
短いスペースだったので、これでいいのか、迷いながら書きました。(何度も書き直しました)
まだまだ書いて伝えたいことがありますが、うまく言葉にできないような気もします。
今も相談したいことを抱えていて、末吉先生がいない穴は大きく、なかなかわたしの中で埋まりそうもありません。「いい作品、残る作品をめざして、書きなさい」「赤羽さん、がんばってるわね。前向きなところが大好きよ!」末吉先生のそういってくださる、声が聞きたいです。