秋なのにあたたかいです。こうなると、何をきていいか、困ります。
また、庭の雑草も元気。ぬいてもぬいても、あとから、あとから。そして、腰がいたい・・・。
さて、おおぎやなぎさんが、また、新刊をだされました。
北国の物語。おおぎやなぎさんは、今、東京在住ですが、東北人の気質をもった方です。
地方から出てこられて、東京にするりとなじむ方もいますが、おおぎやなぎさんは、なじみながらも、北国の雰囲気を身にまとっています。その方が、北国を書かれました。とてもリアルでおもしろかったです。
離婚して、ママのふるさとの青森にきた唯志。東京と環境の異なる雪国の生活にとまどいながら、なじんでいくさまが描かれています。
とにかくリアル。雪だるまのつくりかたひとつにしても、これは雪のふる地方にすんでいないと書けないなっと思ってしまいます。
東京だと、そんな大きな雪だるま、できないものね。
ポットン トイレのことなども、書かれていて、いや、なつかしい・・・(笑い)昭和生まれ、そういう時もありました。
でも、つらさでも、うれしさでも、書きすぎない、しぜんたいのところがいいですね。そういう押さえたところも、東北人なのかなーー。
長く東京の郊外みたいなところにいると、ふるさとがある人がうらやましくなります。
その人の芯になっているから。
雪がつまっている景色が見えてくるような作品、みなさん、手にとってください。