斬新なSF児童小説を読みました。佐藤まどかさんの新刊、『つくられた心』です。
お店が無人化してロボットが働くようになっている未来の話。学校のクラスにもアンドロイドのロボット(ガードロイド)がひとりまぎれこんでいるといいます。いじめなどが起きないように、防犯カメラ、集音マイクは多数つけられ、生徒の言動はいちいちチェックされます。違反はイエローカード、オレンジカード、レッドカードをだされ、レッドカードになると退学とか。
ガードロイドは人間そっくりだといいます。だれがガードロイドなのかはさがしてはいけない決まりになっていますが、やはり知りたくなりますよね。そこから物語りは始まっていきます。
一気読みしてしまいました。未来がこうなったら、こわい? いえいえ、もうすぐそこまで来ています。朝のテレビで、SNSに悪質投稿をする飲食店の店員をどうやったら減らせるかという問題で、ロボットをつかえばいいとだれかがいっていました。ロボット、無人化の時代はすぐそこですね。スーパーも会計は機械がするところがほとんどになりました。あっという間にひろまるでしょう。
ただ、そんな時代を小説に書くのは、なかなかむずかしい。佐藤まどかさんの想像力はすごいです。また、ロボット時代でありながら、人間の心もしっかり書いています。
一步先の時代を描こうとした、佐藤まどかさんの作家眼に敬服です!!
さて、あまりのかゆさに目医者にいったら、小さなお雛様がかざってありました。
こんな季節なんですね。