赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

映画『あん』

2015-06-04 06:34:50 | その他
懇親会などがあったり、なれない講演会をしたりすると、映画を見たくなります。私も、芯のところは小心なんでしょうね。映画もビデオでなく映画館で見るのが好きということで、時間をつくって話題の映画『あん』を見に行ってきました。

この映画は、女優・樹木希林が主演を務め、世界的に高い評価 を受ける河瀬直美監督がメガホンをとったもので、なにか国際的映画祭のオープニングをかざったそうです。内容はハンセン病の歴史にふれる重たいものですが、心の流れを大事にとっているのがわかる、静かですが良質の作品で、樹木希林はもちろん、そのわきをかためる永瀬正敏がいい! カッコいい。とくに最後の場面。ネタばれでかきませんが、あの声がいつまでも心に残ります。
映画を撮る前から、ずいぶん役づくりをされたそうで、それも、河瀬監督の手法のようです。ていねいにたいせつに、良質のあんをつくるように、小豆の声を聞くように、映画もつくられたんですね。

樹木希林さんのお孫さんも、女優としてとてもいい演技をしていました。

舞台は東村山。わたしからすると、すぐおとなりの市です。映画をみたのは、所沢とまた、東村山のそば。
映画館は舞台あいさつもしたそうで、壁にお客さんの感想をはったりともらあげていました。平日なのに、中高年の人で小さな会場はいっぱいでした。

東村山には、ハンセン病の隔離病院があったそうです。楽しい、かわいい、ノリがいいっと、そういう明るいテンポがうける時代に、社会的な重いテーマにまっこうからぶつかっていった、ぶれない姿勢の河瀬監督に拍手をおくりたいし、また、多くの人に見てもらいたいです。

六月になり、我が家の小さな庭にも花が咲いてます。
まず、ヒメクチナシ。去年は咲かなかったので、二年ぶり。甘い香りがします。

そして、雨が恋しそうなアジサイ。去年はピンク色だったのが、なぜかムラサキに。
我が家の土壌は、ムラサキになる?
この記事についてブログを書く
« 絶品の『子別れ』で、泣きま... | トップ | がっぴょうけん  »
最新の画像もっと見る

その他」カテゴリの最新記事