赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

森絵都 新刊 『獣の夜』

2023-08-22 15:50:18 | その他

今日はひざしがないぶん、楽と思いきや、湿気が重たい……。

さて、

発売してすぐに重版がかかったとうわさの『獣の夜』を読みました。

森絵都さんの発想の飛ばし方がすごい。わたしも物語を書いているので、たいてい、こんな感じになっていくだろうって予想をするのですが、その予想をうわまわるラストがありました。おかしなことが起こるのですが、起こるわけないのですが、森絵都の筆にかかると、楽しく、うまくまるめこまれて、読み終わって爽快な気分になれるのです。

それと、なんか自由だなって思いました。

子どもの本って、もしかしたら、見えないバリアみたいのに包まれているのかも。ハッピーエンドにしよう、子どもを元気づけようっと。

そういうのもいきすぎると、首をしめるのかもしれません。

 

そして、少しさかのぼって、日曜日、神戸遥真さんの文学学校の講義は聞き応えありました。

プロ意識の高さに脱帽です。

作家の五年生存率は、5%だとか。

厳しい現実をしっかり伝えてくれました。少しおじけずいちゃった人もいたみたいだけど。

そのあたり、むずかしいですよね。わたしも講演で、事実をいうか、オブラートに包んで言うか、希望をいうか、迷います。

でも、筆で生きていくと決めてがんばっている神戸遥真さんは、かっこよかったです。

そして、第51期日本児童文学学校もあと一回。早いものですね。

ついこの間、始まったと思ったのに。9月にはいったらすぐに、最優秀作品、優秀作品の選考にはいります。

選考はいつだって、緊張するなー。

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