今日はひざしがないぶん、楽と思いきや、湿気が重たい……。
さて、
発売してすぐに重版がかかったとうわさの『獣の夜』を読みました。
森絵都さんの発想の飛ばし方がすごい。わたしも物語を書いているので、たいてい、こんな感じになっていくだろうって予想をするのですが、その予想をうわまわるラストがありました。おかしなことが起こるのですが、起こるわけないのですが、森絵都の筆にかかると、楽しく、うまくまるめこまれて、読み終わって爽快な気分になれるのです。
それと、なんか自由だなって思いました。
子どもの本って、もしかしたら、見えないバリアみたいのに包まれているのかも。ハッピーエンドにしよう、子どもを元気づけようっと。
そういうのもいきすぎると、首をしめるのかもしれません。
そして、少しさかのぼって、日曜日、神戸遥真さんの文学学校の講義は聞き応えありました。
プロ意識の高さに脱帽です。
作家の五年生存率は、5%だとか。
厳しい現実をしっかり伝えてくれました。少しおじけずいちゃった人もいたみたいだけど。
そのあたり、むずかしいですよね。わたしも講演で、事実をいうか、オブラートに包んで言うか、希望をいうか、迷います。
でも、筆で生きていくと決めてがんばっている神戸遥真さんは、かっこよかったです。
そして、第51期日本児童文学学校もあと一回。早いものですね。
ついこの間、始まったと思ったのに。9月にはいったらすぐに、最優秀作品、優秀作品の選考にはいります。
選考はいつだって、緊張するなー。