ゴールデンウィーク、時間があったので、机につんでためこんでおいた本を、少しずつ読みました。
とくに新幹線。広島まで三時間半なので、けっこう読めました。
まず、『タブレットチルドレン』村上しいこさん
タブレットで子どもを育てるって設定がまず、おもしろいし斬新。出てくる子、どの子も個性的で書き分けられていて、あー、こうなるのかと驚きながら読みました。
タブレットの子どもが毒舌ってところが、まだ、よかったと思いました。中学校くらいのときって、親がウザくて、なにかと反抗してしまいがちです。そんな中学生が、タブレットの我が子から、毒舌をはかれ、傷付いたりするところが、とてもよく考えられています。
タブレットの中で子どもを育てるって、実際にもできそうですよね。ただ、タブレットの中のAIが自分で考えて自発的に話すってところは、まだまだ今の技術ではハードルが高いかもしれませんが。それができたら、AIと人間の差って、なんだろうってことになります。
これから、AIはどんな風に発達するんだろうっと、そんなことも考えた作品でした。
あと、協会が企画編集をして、偕成社が出版した「その一言から生まれる物語」のシリーズも読みました。タイトルを見ただけで、これはもう、読みたくなり、図書館でかりて読みました。
これが、なかなかよかった。人気作家ばかり、六作品が載っているアンソロジーです。
中でも、相沢佳映さんの『二十五分間のセンター』が、わたしは気にいりました。短編だけど、こうきたか!と、うなりましたよ。
興味があるかた、ぜひ、読んでください。