赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

丘修三個展

2011-10-07 07:58:33 | 日記
昨日は、秋空に誘われて、吉祥寺でおこなわれた丘修三個展に行ってきました。
丘さんは、児童文学者としていくつも賞をとった、大ベテラン。絵は、趣味で描かれてきたそうです。けど、これがかなりの腕前。ネコを描いた小さな額など、たくさん売却済みのシールがはってありました。



丘さんは、どこかひょうひょうたる風情をたたえた人格者。大変な人気があり先生方や若い作家にも慕われているので、、昨日もたくさんの方が訪れていました。そのどの方にも、丁寧に接してくださってました。
そんな丘さんの新しい挑戦が『生きる』です。この頃、どこの出版社もうるさいことをいうから、自費出版でだされたそうです。なんと8巻までだすつもりだとのこと。講演会が多いので、そこで結構さばけるのだとも。
目を細めて、「書ききるまで、死ねなくなっちゃったよ」とおっしゃってました。
書きたいものを書いて読んでもらう!という、作家としての意地をみたような気がします。

けど、裏返せば、丘さんほどの作家が自費でだすというのは、児童書の不況もかなりのものだということです。
出版社ばかりたよってなくて、自分たちで動き出そう……、そんな作家たちが、これから増えていきそうです。