JA6VQA 日々新たに

趣味のアマチュア無線で海外との交信や写真などを中心に、日々感じることを書き綴ってみます。
 

小林幸雄著「日本のハム}

2016-07-16 21:24:33 | 読書
 午前中 佐賀のDXerの訪問を受けました。
 片付けもしていないシャックで1時間ちょっと楽しい
会話を楽しみました。
 その際にふと目にとまったのが、本箱の中にあった
小林幸雄著「日本のハム」角川新書です。

 もう本の周囲は赤く変色している古い本です。
 昭和33年3月5日の初版です。
 私が高校1年のころでおそらくハムのことを知った頃
だと思います。
 著者の小林さんはハムではなく、朝日新聞の社会部の
記者です。
 あとがきによると昭和29年に朝日新聞では「CQ・ CQ」
という連載ものが掲載されたらしい。
 でもハムのことを題材にした単行本は初めてのもので
はないかと思いますが、もしかしたらまだほかにもあっ
たかも知れません。
 いろんな話題が書かれておりますが、その中の一項目
ハムと南極があります。
 南極観測船「宗谷」でハムが一人乗り組んでいたので
す。JA1JG 作間さんです。
 現地と日本の交信の模様が書かれていますが、その一
人がわが大分の大先輩JA6FB大西さんです。初めの頃の交
信はCWでしたが、電話での交信を最初にしたのが大西さん
だったのですね。
 まだSSBがない頃ですから、AMです。もしかしたら大西
さんのところの押入れの奥に鎮座していたBC610だったの
かもしれません。
 また九州で語り継がれている諫早の水害時の非常通信に
ついても詳しく書かれていますが、もう実際に携わった
OMさんたちは少なくなってきていることでしょう。
 いまどきこんな本が出版されてもあまり若者の目を引く
ことはないでしょうが、私をハムの世界に引きずりこんだ
本に間違いないでしょう。
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