waikazuchan のノート

公共交通、福祉を中心に、様々な問題をみる雑学ブログ。千葉県南部の南房総より将来のことも。

3日もいろいろ

2018-06-03 00:57:21 | Weblog・新着
あけて3日の夜まで、渋谷駅の工事で、埼京線と湘南新宿ラインは一部区間運休。
なお、山手線の田町から品川の区間でも、新駅工事の関係で運休する日が先々あります。

4日は千葉県内の圏央道の一部区間で、深夜工事の通行止めがあります。


3日は館山市内の南総文化ホールで、地域イベントのあわ夢まつりがあります。


2日夕方より外環道の三郷南から市川の高谷まで開通。
特に松戸から市川への車のアクセスが改善します。



先月31日の富津のまちづくりを考える会の事後報告は、

http://sns.cityopera.jp/blog/blog.php?key=68679
こちらで。



地元の観光協会が法人化に組織変更したそうです。
近く、旅行業の登録をするようですが。
すでに人材はいるとは思いますが、万一に備え、そのために必要な有資格者である私ですので、オファーを待っています。
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31日の富津の会合の

2018-06-03 00:42:25 | 公共交通機関問題あれこれ
本年5月31日、富津市民会館での富津のまちづくりを考える会の会合に参加した、市外の方からの事後報告を若干、手直しをして公開します。



こんばんは。いつもお世話になっております。

5月31日の富津のまちづくりを考える会の集会報告ですが、報告のほうが遅くなりました。どんな感じで進められたか報告いたします。

13時30分より、上総湊の富津市民会館2階の会議室で開催されました。
まず、富津市企画課の公共交通係の担当者より、資料を「地域公共交通に関する運行形態の種類について」と題し、自動車輸送の事業形態について、乗合バス、貸切バス、タクシー、デマンドタクシーのそれぞれの定義を説明されました。デマンドタクシーの定義について、低路線型、迂回ルート・エリアデマンド型など様々な形態があると説明されました。事業形態についての説明が終わり、形成計画の概要版の内容について説明されました。内容をすべて棒読みに抜粋して説明している感じで、考える会としては市と一緒に市民が望む地域交通について考えようと、そういう趣旨でやりたかったようで、市の資料のそのまま棒読みでは市の職員と、参加者側で求めているものに隔たりがあるように感じました
。市の職員も一生懸命準備されて、日々毎日の仕事に当たっていることはもちろん、今回の集会にあたって資料を用意したり、いろいろと苦労されているのは分かりますが、資料の棒読みでは市内の路線、地域の現状について、どういう長所があるか、どういう問題をどう解決していきたいか、そういった説明が今回の集会でも、1月の公聴会でもなかったので、私が「富津市は何をしたいのかわからない」と最初言ったのはそれです。
守る会は市の説明1時間、質疑応答1時間で計画していましたが、市の説明が資料すべてを棒読みする感じになってしまったので、20分オーバーしてしまい、守る会から市に対し「もう時間が無くなってしまうからそこまでで。」と止められていました。14時50分から質疑応答に入りました。質疑応答、意見交換の時間が短くなってしまったのは残念でした。

来場者の様子を見ていると、バスの維持よりデマンドタクシーを望んでいる人が多く、質疑応答ではデマンドタクシーの導入について活発な議論がなされました。市の担当者の説明が終了後、質疑応答の時間に入りました。私からは、

1回目の質疑応答で。
①路線バスの利用促進の観点で袖ケ浦市ではお試し乗車券をやって、それによってバスの利用促進に繋がった。バスの利用促進について取り組むことも大事だ。
②内房線の合理化について、確定ではないと前置きした上で、君津以南のワンマン化と系統分離の拡大を計画していること。

この2点について説明しました。その後は趣旨的には、デマンドタクシーについての質疑応答、意見交換がメインになっていき、質問された参加者のすべてからデマンドタクシーを望む声、公共交通が不便で切実な問題だという声がたくさん出されました。路線バスはいつ見ても1人、2人しか乗ってない。大型のバスはいらないからデマンドタクシーを。デマンドタクシーを地域で運営するにはどうすればいいか。タクシー会社に委託しなくても自分たちで運営できる方法はないか。タクシーはほとんどいない。竹岡のマリーンヒルでは坂が多く、バス停に出るだけでも一苦労だ。マリーンヒルではボランティアで木曜会という組織を作っている。など様々な意見が出されました。

特に私が心に響いたのは、竹岡のマリーンヒルに住むおばあさんからの声で、高齢化しても住み慣れた家に住み続けたいが、バスも走っておらず、タクシーは電話してもほとんどいない、近所の人に乗せてもらって上総湊のスーパーや病院に行くが、いつも近所の人を頼るわけにはいかない。近所の人ばかりあてにしたくない、迷惑をかけたくないから歩いて行こうと思っても、足が悪くケガすることが心配だ。マリーンヒルは高台にあり、坂が急でとても歩いていけないという悩みを切実に訴えられました。

マリーンヒルでは「木曜会」として、毎週木曜日に協力しているボランティアの人が困っている高齢者を無料で送迎する自主的活動をやっており、先ほどのおばあさんもそれを利用しています。おばあさんは、木曜会でいつもただで乗せてもらうのは心苦しく、それ以外に移動手段がないから何とかしてほしい。いつも乗せてもらってありがたいが、運賃を払うわけにもいかないと話していました。

木曜会はタクシーやデマンドのように正式な認可を受けてやっているものではなく、近所同士の助け合いのため運賃をもらうわけにはいきません。これを自家用車で運賃をもらったら白タク行為で犯罪になります。ボランティアの範疇でやるにしても、現在のやり方は協力者がいて成り立っているもので、ボランティアで乗せてあげてるにしても事故があった時の責任は重く、市を主体に何とか正式な形のデマンドタクシーを導入できないかと、マリーンヒルの自治会長より強く要望がありました。

交通に不便を抱えている人の問題は私の住む袖ケ浦市の平川でも深刻で、5月20日の市長の「わがまちの今・これから」では、平川いきいきサポートの運転手さんから、現在地区内に限っての運行になっているが、高齢者から東邦病院まで行ってほしいという要望を寄せられる。行けるようにしてほしいと意見がありました。いきいきサポートは、平川地区で送迎サービスの他、家事の手伝いやふれあい活動(交流サロン、話し相手や見守り)などをやっている団体で、会員登録している高齢者が利用できるサービスです。送迎は会員登録している人のみが利用できるもので、営業用車両ではないため、運賃として収受することはできないため、経費は会費収入と距離に応じたガソリン代で賄っています。送迎を利用で
きる場所は、平川地区のスーパーや商店、病院、市内にある病院や医療機関に限られ、今回話に出た東邦病院は木更津市にあるため利用できません。送迎を利用する場合は、距離に応じたガソリン代がかかります。

質問者より、東邦病院の他、君津中央病院や帝京大学ちば医療センターまでの要望が寄せられているとのことですが、これは難しい問題ですね。中央病院や帝京は久留里線やバスを利用し、乗換えが必要になりますが、東邦については久留里線があり、並行する路線バスもあります。高齢者にとって送迎から電車やバスに改めて乗り換えるのは大きな手間ですが、送迎サービスやデマンドタクシーはあくまで既存の幹線公共交通を阻害しない条件の下、成り立っているものであり、仮に要望通り東邦まで利用できるようにすると、今度は久留里線やバスとのバランスの問題になります。送迎サービスがどこでも利用できるようにすることで、久留里線やバスの利用者が更に減る可能性があるからです。

先の竹岡のおばあさんの話を聞いて、私は最初バスの維持、利用促進も前提にした見解を伺いましたが、天羽地区についてはバスでは地域の求めるニーズに応えられないと確信しました。不便なのは竹岡だけではありません。金谷や環、天神山といった地域にも幹線道路やバス停から離れた区域が点在し、バスは127号と465号→県道88号を走る2路線だけで、バス停が近く便利に利用できる地域が極めて限定的で、現在の日東バスを維持するだけではとても地域の不便解消にはつながらないと、現地住民の生の切実な声を聞いて確信しました。木更津でも形成計画でデマンドタクシー、地域コミュニティバスの導入を求める声が鎌足や金田といった外周部で出ていますが、木更津の場合、バスを減らすと市街地でもバスの
本数が減ってしまう、市街地までデマンドがそのまま乗り入れたらバスを侵害することになるなど、都市近郊故の難しい問題があります。一方で天羽地区の場合は駅の規模そのものが小さく、バスを思い切って全廃してデマンドに転換したほうが、きめ細かな対応ができる意味ではいいかもしれません。

富津市としてはデマンドを導入するとしたら、市原市のデマンドタクシーのスキームのように、市が半額、残りの半額を運賃収入と足らない分は地元負担というスタイルを考えているようです。具体的に決まったものはなく、天羽地区という大枠でやるのか、小学校区や自治会区のようなきめ細かな形でやるのか、そのあたりは何も決まってなく、これから要望を受けて詰めていくようです。数年前に要望を受けて、竹岡地区だけで展開する場合の試算を取ったそうですが、年間で500万円かかるとのことでした。いきいきサポートのようなNPOや自治会による自主運営方式は、許認可の問題や事故があった時の責任の問題があるので市では考えていないとのことです。

最後に2点目の質疑で、デマンドをやる場合、天羽地区や大佐和地区みたいな大枠でやるのか、それとも竹岡地区、金谷地区、環地区みたいな小分けな考え方にやるのか、そういった点はどう考えているのか。事業を受託できる会社は台数の多い市内の会社で、富津公園タクシー、日の丸タクシー、大佐和タクシーに限られる、かずさ交通は木更津のため受託が難しいのではないか。そもそも、富津市内は駅の規模も市の規模も小さいのに、各駅で違うタクシー会社が乱立していて、タクシー会社が多すぎる。これをできるものなら集約したほうがいいと見解を話しました。市として、館山中央交通は大きい会社だと思ったので撤退を聞いた時には驚いたとのことで、タクシー会社の経営がどこも厳しく、利害関係が難
しい問題になってるようです。

文章が長くなりましたが、皆さんにぜひ共有していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

【リンク】

「中部運輸局 デマンド交通の手引き」
http://wwwtb.mlit.go.jp/hokkaido/bunyabetsu/tiikikoukyoukoutsuu/31manyuaru/09demandotebiki_tyuubu.pdf#search=%27%E4%B8%AD%E9%83%A8%E9%81%8B%E8%BC%B8%E5%B1%80+%E3%83%87%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%83%89%E4%BA%A4%E9%80%9A%E3%81%AE%E6%89%8B%E5%BC%95%E3%81%8D%27

「平川いきいきサポート」
http://takegaku.life.coocan.jp/index.html (トップページ)

http://takegaku.life.coocan.jp/activity.html(活動内容)

「5月20日 わがまちの今・これから 議事録」
http://www.city.sodegaura.lg.jp/uploaded/attachment/13504.pdf
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