しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

前原にて5 「風と土とデモクラシー」というイベント

2013年09月29日 13時07分02秒 | 糸島関係

おとといの西日本新聞の記事を昨日午前中に見て星川淳さんが糸島に来るということを知り、午後には、こんなことをしていいわけがない状況なのだが、僕の魂が行け!と言っているのが明確なので会場の伊都文化会館へ。

 

 行ってみると、このイベントはふじいもんこと藤井芳宏さんが主催したイベントでした。

星川さんはインディアンフリークの仲では超有名人です。

僕が星川さんの本を読んだのがこの「一万年の旅路」という本でした。ネイティブアメリカンインディアンの語り部の家系に口伝で伝わる歴史を書き下ろしたものです。1万年以上前のアフリカから始まり中近東インド中国を経て日本から海を歩いてカメの島アメリカ大陸にたどり着き、さらにアメリカ大陸を何度も横断し、現在の地に定住するまでの壮大な歴史物語です。

今回のイベントで星川さんが私たちに伝えたかったのは、私たちが今使っている民主主義やデモクラシーという言葉や考え方は欧米の白人から始まったのではなく、イロコイ連邦と呼ばれるニューヨークの北の方に住む僕らと同じ黄色人種のネイティブアメリカン・インディアンからであるということです。

 

18世紀イロコイと呼ばれる地域に5つの部族がいて暴力による争いを長期行なっていました。そこにピースメーカーという一人の男が現れ、各部族と話し合いで、戦争を止めようという約束を取り付けて、1年がかりの話合いと、説得で5部族の全部の平和協定を結ばせたということです。

その後ヨーロッパから逃げてきた白人たちがこのイロコイの話し合いで争いを解決する方法を学び、この考え方がやかて、ヨーロッパに伝わりました。それから、そのやり方を実験するようにアメリカ13州が独立することに。

やがてこの話し合い、自由に声を出して自分の意見が言えるやり方は、ワシントンや、フランクリンやジェファーソンらの言葉で、さらにヨーロッパに広く伝わり、フランス革命へ発展していきました。

また初期のアメリカ議会にはネイティブアメリカンが議会の進め方を指南していたそうです。

これだけアメリカ議会がイロコイの人々の影響を受けたにも関わらず、それでもイロコイの先住民の思想にあった女性の権利や子供の権利、環境の責任、非戦原理は合衆国憲法に取り入れられませんでした。

やはり、いつでも社会の進歩や平和を阻むのは無能で威張りたがり屋な男たちです。

イロコイの部族ではグランドマザー(おばあちゃん)がトップの族長であり、男は副でありチーフとして、グランドマザーの補佐を行ないます。チーフが不正をすれば、グランドマザーはチーフをクビにできたそうです。

そして、ネイティブアメリカンに伝わる思想の中心に七世代先にどう影響するかという視点でモノごとが決定されるということがあります

このネイティブアメリカンの考え方はきっと今後人類の普遍的な理想や目標となりうると思います。

 

そして、1987年9月16日に「合衆国憲法に対するイロコイ連邦の貢献を認め、憲法で定められたインディアン諸部族と合衆国との政府間関係を追認する両院共同決議案76号」として1988年10月7日採択されました。つまり、「今まで無視して悪かったけど、デモクラシーを教えてくれてありがとうという。」というような意味です。

 

ひとまず星川さんの講演が終わり、

 休憩をはさんで、

星川さんと佐藤俊郎さんの対談がおこなわれました。主になぜ東京生まれの星川さんが九州芸工大の環境設計学部に入り、30年も屋久島に住み途中アメリカにわたって、ネイティブのことを学んだのかというお話でした。星川さんは佐藤さんの大学の先輩に当たるらしいです。

お客さんの中にウィンドファームの中村さんもいらしていた。藤井さんの活動を見守っていらっしゃるようだ。

中村さんは糸島と関係が少しずつ出来始めているように見えます。

これはおととしの11月、伊都文化会館の大ホールで開催された「あなたが世界を変える日」というイベントでの中村さんの講演の模様です。

http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/0d87ab4115de493a10cade6e775917a3

対談後、今度の糸島市議選に立候補する意志を固めた藤井さんと石井さん(名前間違えていたらごめんなさい。よく聞き取れなかったので)?の感想やお話がありました。

ああ、新しい糸島を作るのはこういう世代の人なんだなあと感じてしまいました。

最後に生の演奏ライヴがありました。遠藤幹雄さんという作曲家さんで、三分の一が糸島、三分の二が東京での作曲活動をされているそうです。バックのカラオケにあわせての電子ピアノの演奏だったので、フルオーケストラの音で聴けました。迫力も、音色もよく、心が熱くなりました。

ということで、久しぶりにインディアンのお話が聴けてうれしかったです。

そのほかにも数人話したい方と少しお話できて名刺交換させていただきました。

遠藤さんご夫婦です。遠藤さん背が高いです。奥さんカワイイ!。

また「ここのき」さんの岩田屋のイベントで、10/5午後2時~3時にトイピアノとカリグラフィーライブをされる河合拓始さんともお会いできました。

さらに時朗さんご夫婦が11/2に僕のインディアンの旅仲間の真砂秀明さんが糸島にきて、桜井の田んぼでインディアンフルートのライブイベントをするそうです。

22日にこの「風と土とデモクラシー」のイベントのパート2があります。オランダの教育のことが教えてもらえます。デンマークを中心としたスウェーデン、ノルウェイ、オランダドイツフランス、イギリスなどの幼児教育の教育哲学のオリジンは同じで「自分で考え、自分で選択をして、自分で行動していく独立した、他の人に役に立つ能力を持った個人を育て、他の人と協力して社会に貢献する人を育てる教育」です。ではお楽しみに。

糸島はイベント半島です。

イベント後、伊都文化会館から見た空です。

久しぶりの糸島感に触れた一日でした。

糸島に感謝。


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