フジテレビのお昼の長寿番組「笑っていいとも」が最終回を放送した。最後のテレホンショッピングゲストがビートたけしだった。タモリさんはいつもどおりだった。
32年間、8054回という、一人の司会者が続けた番組として最長であるというギネス認定書の授与があった。その後32年間連れ添ったスタッフさんが紹介され、そのとき、一瞬だけ映ったそのスタッフを撮影していた、32年間いっしょに頑張ったカメラマンの目がウルウルしていたのが感動的だった。
そして、とうとう最後までいつもどおりに仕事をしたタモリさんが最後に何を言うのだろうと待っていると、「来週も見てくれるかな?」で番組を締めくくり、いつもどおりだった。
ある意味日本人がいままでで一番いい時代に放送され、バラエティ番組というジャンルに価値を持たせた番組の一つだと思う。これが、全部生放送だということが、驚異的なことだと思う。
アルタ(前)の思い出
この場組が始まって、アルタ前が新宿での待ち合わせ場所のひとつになったころ、僕も誰かと待ち合わせしていた。するとツービートのたけしさんがおまわりさん、きよしさんが唐草模様のふろしきをかついでほっかむりをした泥棒の役でアルタ前でコントの撮影が始まった。たけしさんがきよしさんを3mほど後ろから「泥棒、待て!!この野郎!」と大声のがに股で追っかけて来るのだが、それを撮ってはモニターチェックをしていた。きよしさんは最初だけ見ていたが、2回目からタバコをふかしはじめ、監督らしき人とたけしさんが全く笑いもせず、真剣にモニターをにらみつけるように見ていて、4回目でOKが出ていた。たけしさんはその頃から映像に興味があったのではと勝手に思った。その時のたけしさんは痩せていてとんがっていた。そんなことを思い出した。
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