しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

「あなたが世界を変える日」というイベント4  中村隆市さんのトーク

2011年11月08日 16時17分27秒 | 農業・環境関係

 

中村隆市さんはウィンドファームの代表だ。

自分は映画制作の仕事に就きたくてそちらの方面の学校に行っているとき、水俣病の映画を観たそうだ。

お母さんが食べた有機水銀をおなかの子が引き受けて水俣病になり生まれたことを映画で観て、今まで社会的問題に関心が無かったのに、目を向けざるを得なくなっていった。有吉佐和子さんの「複合汚染」などにも影響を受けた。

30年前ころ、有機農法で作った野菜を町で売ってみたが、野菜の形が悪いと買ってもらえなかった。食品の安全の問題の解決は、消費者が変わらないとダメだと思った。

農業を続けながら、消費者に田んぼや畑に来てもらい、「人間は自分だけで作物は作れないこと」「米など1粒が1000粒に育つことのありがたさ」をいっしょに学んでいった。

チェルノブイリの事故があり、60~80万人の20代から30代の人が燃える炉心の沈静化に関わったが、2005年までに5万人死亡したことを知った。1986年4月26日に事故が起きたが、8000km離れた日本で5月4日には放射能を感知した。意外と放射能の拡散は早い。2005年輸入食品の放射能の日本の基準値は370ベクレル以下だったけど、私が勤めていた生協では基準値を10ベクレル以下に決めた。

日本は日本人が食べる分の食糧を国内で作れるのに海外から輸入している。日本が大量に輸入した食糧の3食分のうち1食分を捨てている。世界中の農薬などに汚染された食糧はどこにいっているのだろう、おそらく途上国に行っていることが推察できる。

コーヒーのフェアトレードを始めたが利益を途上国の奨学金などに当てている。外国の情報が直接入ってくるようになり、エクアドルでは鉱山開発を日本人が開発していて、森が破壊され、森に住む先住民が街に出ていくしかなくなっったり、ストリートチルドレンを増やす原因になったり、森と共存しての森林農法を近代農法に変えられ、森が失われていると助けを求められている。

六ヶ所村のプルトニュウム再処理工場があるが、試運転で空と海に大量の放射能を放出していることがわかった。そして、青森県がそのことを認めた。同工場は試運後止ったままとの事。

北海道の泊原発付近では同じ北海道千歳に比べて4倍のガン死亡者がでている。

イギリスの原発があるシースケール村では他の村に比べて白血病になる率が高いが、原発と白血病発症率との因果関係は認められないと政府発表がなされているとのこと。

原発は日常的に放射能を出している。

原発と白血病の因果関係を調べる疫学調査をドイツは行なっているが、日本は行なっていない。ドイツは原発を徐々に廃止していくことを決定している。

被爆年齢別にみて白血病以外の子供のガン死亡者数が多いが、50代に比べれば20代・30代もかなり多いことが分かる。

チェルノブイリ事故でベラルーシ共和国は国全体が汚染されていて外部被爆の危険がまだ残っている。サナトリウムキュウシュウというのを汚染されていない地区につくり、汚染地域の子供たちを3週間招いて、検診してもらったり、安全な食べ物を食べてもらって保養してもらった。

時間があまりにも無くて中村さんがもっといっぱい世界の問題について話せて無いのが分かったが、原発に関心があり、国際的に食を中心にした問題解決をしようと熱く活動されていることは十分わかった。

中村隆市さんのブログです。チェルノブイリ事故の経過がよく分かります。

http://www.windfarm.co.jp/blog/blog_kaze

ウインドファームhttp://www.windfarm.co.jp/


最新の画像もっと見る

コメントを投稿