曇り、北東の風強。
雨はまだ降って来ませんでした。今宿田んぼアートのイベントは開催されたのでしょうか。
僕は今日が台風18号で土砂降りになると予測して、今日の朝まで久しぶりに本を読んでいました。
ヴィキイ・バウム著『バリ島物語』をやっと読み終わりました。けっこう分厚い本で、僕がまだ東京に住んでいたころの20年くらい前に買った本で、その本の厚さが邪魔して、なかなか読み始められませんでした。当時、旅行パンフのデザインとかしていて、バリ島の写真が美しくて、バリ島に興味があり、いつか芸術の村ウブドゥに行ってみたいなどと思っていました。この本はバリ島にまだ地方の王国があって、そこにオランダの軍隊が攻め込んでくる様子を中心に、バリの農民たちの生き方や考え方、王様の在り方や生き方や誇り、王様に使えるものの生き方と死に方など、バリ独特の宗教観や自然観、そして生き方が良く描かれていました。
王様のために死ぬということが名誉なことであり、誇りであるバリ人、王の死に殉じて王の妻が何人も死んでいくことを残酷だと新聞に報じ、その行為を責めるオランダ人やヨーロッパのキリスト教徒。価値観が違うことの行き違いや、多くの身分制度に縛られた人のそれぞれのエゴが豊かなバリの自然の中でぶつかります。時代によって価値観が変わりますが、やはり、まず会って話をして、いっしょに飯を食ったり遊ぶことが大事だと思いました。日本だっていまでこそ女の人の人権が少し上がってきました。日本だって、女性に参政権が与えられたのは太平洋戦争後です。それまでは、女性に議員を選ぶ権利さえなかった時代がずっと続いていたということです。だから、過去のことを知ったり考えることも大事だと思いました。
体長があまり良くなくて、何かと内向きになりそうでしたが、一冊読み切った充実感と、ホークスのリーグ優勝がさっき決まったので、なんかすっきりしています。
工藤監督の優勝インタビューのときの涙にぐっときました。