しまちゃんの愛し糸島ブログ

糸島を個人的に愛している人達の紹介と、ネットワーク作りを目的とした、愛し糸島プロジェクトの情報発信ブログ。

日本カブトガニを守る会 福岡支部総会に行く

2012年02月29日 20時40分59秒 | 糸島関係

2/26さいとぴあにて

カブトガニを守る会に入会して2回目の福岡支部総会に参加してきました。福岡支部にはカブトガニを観察と保護をしているグループ(地区)として、北九州地区、福岡地区(今津干潟付近)、加布里地区の3地区があります。僕はその福岡地区というところに属しています。

この会の活動の主な活動は、カブトガニの産卵地や生息地の干潟や砂浜の清掃や保全、産卵に来たつがいや個体の数を計測することです。

カブトガニは3億年前から生きてきて、生きものとしては人類の大先輩です。そのカブトガニがレッドブックの絶滅危惧種に指定されています。3億年生きてきた、カブトガニが生きられない環境は人間にも生き難い環境でしょう。カブトガニの環境を調べることで人間の営みが環境に与えた影響を観ることができます。

福岡支部には顧問に九大院の比較社会文化研究院自然保全研究室の小池先生と西田先生がいらっしゃいます。お二人は学術的にカブトガニのDNA研究による、アジア地区のカブトガニの生態を研究されています。

カブトガニは世界中に生息していて、アジア各地の干潟にも生息していて、残念ながら食用や漢方薬の原料として採取されてきたという歴史があります。今津でもハチガメといってカブトガニを味噌汁に入れてつい最近まで食べていたようです。タイでは現在でもカブトガニは食用に用いられ、中国や台湾では、カブトガニの生息地にエビの養殖地を作って、カブトガニの産卵時期だけ、エビの養殖を中断する約束でエビを養殖しているとのことで、カブトガニの生息地が減ってきているようです。

福岡地区で観察しているカブトガニは主に能古島の南西部の海から今津湾付近の干潟を中心に生息していて、6~8月の大潮の日に、今津の四固神社付近の浜に産卵に来ます。10年で成体になるらしいのですが、幼生の時期はアジサシやカラスなどが餌として狙っているのだそうです。成体くらいになると普通水深30mくらいのところにいるそうです。

しかし漁師さんにとって、底引き網漁をするとき、カブトガニは網を傷める厄介者で、漁師さんにとっては敵の存在らしいです。だから、世界の絶滅危惧種なのに、日本ではカブトガニは漁業者が反対するので天然記念物などの保護対象種にならないのだそうです。今津港もヨットハーバーの岸壁ができて、カブトガニそのものや砂や海水や海草、魚類も含めての移動がしにくくなっていて、今津湾内に産卵に来る個体数が減ってしまっています。 

九大の小池先生と西田先生のお二人は今津干潟と加布里干潟にやってくるもう一つの絶滅危惧種の鳥、クロツラヘラサギの研究者でもあります。

世界の絶滅危惧種の保護を訴えるレッドブックの3Aの最希少種のカブトガニとクロツラヘラサギがこの糸島の干潟に居るという奇跡的なことの意味を糸島の教育関係者で理解している人は少ないです。

今津小学校の生徒さんの一部には当支部のもう一人の顧問の九大の清野先生が観察等の指導に当たられています。残念ながら親世代の自然保護に関心がある人がもっと参加してくれるとありがたいです。できれば、当会に入会して、糸島の自然を守ることに関心を深めて欲しいと思っています。僕が会員で居られるくらいけっこうゆるい会です。

カブトガニやクロツラヘラサギにご興味のある方は

事務局:西田先生までご連絡のe-maileアドレスは

shin.nsd@nifty.com

次のイベントは4月のラブアースクリーンアップと6月の産卵地の海岸清掃、調整がつけば7月、8月の大潮の日の午前中の観察会などがあると思います。その時期になったらまた、お知らせします。

そのときは、糸島に来てください!!

長文でご容赦。


文科省が作った放射能に関する副読本の「内容に疑問」勉強会だそうです。

2012年02月29日 18時14分44秒 | ニュース・テレビ関係

日時:3月4日13:30~

会場(新聞発行後変更になりました):龍国禅寺 糸島市二丈波呂437

講師:九大名誉教授 三好永作名誉教授

資料代300円だけかかります。

申込みは:090-5477-0322

日本一老朽化した玄海原発の万一の爆発に備えませんか?

http://nanohana.aikotoba.jp/

*各自、文科省の副読本をプリントアウトしてご持参下さい。
(印刷できない方はご相談下さい)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/detail/1311072.htm
(当日は、小学生用の副読本を中心に扱う予定です。教師解説書も合わせてご持参下さい)

 

3/17/18に「いのちの映画祭」という映画祭があります。3/18に「チェルノブイリハート」と言う映画が上映されます。特に気になる映画です。

ベラルーシ共和国では現在でも汚染地域の新生児の85%がなんらかの疾患を持って生まれてくるそうです。チェルノブイリハートとは生まれつき穴の開いた心臓をもった子どもや生まれつきの重症疾患者をさす言葉みたいです。この映画はベラルーシのホットゾーンの村に住み続ける人や放射線治療の現場、小児病棟、乳児院等をドキュメントした作品です。子どもを守るのは大人の責任です。肝炎訴訟をみても、日本は国はできるだけ何もしないし、自治体も責任をとろうとしないことが予想されます。もう1年被爆し続けている潜在的被害者に対する補償を今後認めようとしないでしょう。今のうちに日本中の親が対策を研究して、未来の被災者が増えるのを防ぐ態勢作りが必要だと思います。

人間が作ったもので壊れないものはありません。ミスをしない人間もいません。事故がおきない可能性は100%ではありません。放射性廃棄物はどこにも捨てる場所がありません。それらが安全になるには1万年以上もかかります。福島に人間が入れない国土を作ってしまいました。おそらく今後おそらく、水を媒体としてその範囲を拡大していきます。糸島の親も玄海原発に備えてすこし賢くなった方がいいと思います。

http://www.gocinema.jp/c-heart/

http://blog.goo.ne.jp/itoitoisland/e/7ae15a4949fe4320bd232bd0fdfcb811


修猷館高校の東北震災地を修学旅行したこと

2012年02月29日 17時22分27秒 | ニュース・テレビ関係

2・25西日本新聞より

(できればHPでなく、2/25の西日本新聞をご覧ください。感動的です。)

教育ってこういうことだよね。行って本物を観て感じる、考えて自分のこととする。

修猷館の2年生たちがそれぞれの取材先での記事を書いていた。その中で、「「行く」という支え方を知った。」とあるように他の高校や中学も行って観てきた方がいいと思います。

いずれわが身でです。糸島も福岡も被災地になったとき、立ち上がるのが若者です。次世代をその地域の先人がどう育てたかで、その地域が発展するかどうかが決まると思います。まずは人間です。

修猷館って受験校で、なんか頭ばっかりのいやなイメージがありました。しかし以前、西新に住んでいたとき、アパートから修猷館のグランドが見えていて、冬の朝に毎日授業前にグランドをマラソンする習慣があるのか、多くの生徒さんが黙々と走っていました。1週過ぎるごとにグランドを走る周回数が増えていくように見えました。それが何ヶ月か続いていたように思います。ただ勉強ばかりするのではなく、継続して走り続けて身体を鍛えている姿に、なにか強さの裏側を見た気がしました。

いずれにしても、本物を観た人は、次のステップに行って、モノを考えるようになります。心が感じやすい青少年少女時期にいい体験をさせてあげてください。今回の修学旅行で、被災地の仙台一高の同じ高校生と交流する体験もあったみたいで大人とは違う体験にもなったと思います。そういう未来を考えてこの修学旅行を企画実行された修猷館高校の生徒さんや先生や父兄のみなさんにブラボー!!です。

 


「ちいさな哲学者たち」という映画のこと

2012年02月29日 04時11分08秒 | 学習・教育関係

DVDで「ちいさな哲学者たち」という映画を観た。デンマークの幼稚園での哲学教育とは違う、フランス式の授業タイプの哲学教育の実験を紹介していた。いろいろな人種や宗教の親を持つ生徒たちのいろいろ自分の脳で感え自分の意見を言っていた。子どもたちは子どもなりに親たちの世界を観察し、テレビを観ていろいろ考えていることが分かった。

哲学は、子どもたちの集中して観たり聴いたりする能力を高め、よく考え、意見を言う能力も高めているようだ。日本では、先生の子どもたちの哲学を進める能力が要求されるこういう実験ができる幼稚園や保育所はほとんど無いかもしれないが、次世代の子どもたちが賢くなくては、日本の未来は無くなると思う。

多くの幼児を育てていらっしゃる親や保育士の方にこのDVDを観て貰いたいと思っています。子どもたちがだんだん深く考え、自分の意見を言えるようになることが見れます。何より子どもは見抜く力がついていくのでウソでごまかそうとする親や先生はダメだと思うけど、子どもに正直になることを覚悟できていて、誠実な親だったら、親子の絆は哲学をすることで深まるように思いました。