愛知県知事のリコール(解職請求)運動をめぐって、提出された43万人をこえる署名のうち、8割にあたる36万人分が不正であった。驚くべき、前代未聞の事件であった。
そして維新の元県議が逮捕された。
ことの発端は、芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展の展示に「慰安婦像」があるのは許せないと、当時の名古屋市長と有名な医師が、愛知県知事のリコールを呼びかけたことだ。
企画展「表現の不自由展・その後」のなかには、権力やさまざまな圧力で「表現」できなかったものが展示された。当然に「慰安婦像」もそのなかにあった。
しかし、そうした展示に対して暴力的なメッセージがあった。
本来は、暴力に対して毅然と対応しなければならないのが行政の責任であった。にもかかわらず・・・
そもそも「慰安婦像」に対して好むと好まざるにもかかわらず、行政は「表現の自由」を守らなければならない。
この企画展の展示を認める県知事は許せないとリコール署名運動をはじめた。その事務局長が田中孝博元維新県議であった。
リコールは民主主義の重要な一翼をになう制度だ。その署名をねつ造した責任は大きい。民主主義への冒涜であり、破壊行為でもある。
しかし、いまだに誰がやったのか、関係者は逃げまくっている。維新として解明する責任があるのではないか。
徹底的に解明していかなければならない。
なおネットの百科事典であるウィキペディアに「愛知県知事リコール不正署名」で詳細に書かれている。ぜひ参考に。
最後に、日本国憲法第21条について
1、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
2、検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
これは日本における戦前の独裁政治、弾圧政治の苦い教訓から導き出されたものだ。
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