「核抑止力」の名による「脅し」が際立ってきている。
このままでは「破局」に行きついてしまう。
バイデン米政権は去年、「米国の戦略アセットの可視性を増大させる機会を特定する」と核戦略の基本方針を公表した。
(戦略アセットとは、核兵器を運用するミサイル、潜水艦、爆撃機などの軍事財産)
この「可視性」とは、核兵器を目に見えるようにし、抑止=脅しに使うということだ。さっそくフィリピン海で、米核原潜「メイン」が浮上し、沖縄からのヘリから補給する「可視化」を行った。
核戦略爆撃機B52も、同海域や日本海で航空自衛隊との共同訓練を行った。
これ見よがしの「脅し」だ。
中国や北朝鮮の核ミサイルへの「抑止力」という名で。
ロシアも狂気の発言が。
メドベージェフ元大統領は「どのような戦争でも終わらせることが可能だ。米国が広島や長崎に行ったように、核兵器を投下すれば良い」
まさに狂気だ。
核兵器による脅し(抑止)のエスカレートが続いている。
広島でのG7サミットの「広島ビジョン」は何だったのか。
核兵器廃絶を究極的な課題に棚上げし、「核兵器必要論」を宣言したものだ。
唯一の被爆国の岸田首相は、この抑止力論・・・米国の核戦略を全面的に支持し、いっそう進めようとしている。
NATO・インド洋・日本を結びつける積極的で最悪の道を進めようとしている。
日本国憲法など眼中にないかのごとく。
ロシアの侵略によるウクライナ戦争は、いま非人道的兵器の「クラスター弾」の応酬なっている。
残虐兵器のエスカレートだ。
次は巨大爆弾や「気化爆弾」、そして戦術核兵器、戦略核兵器へと。
「狂気の応酬」・・・この流れを止めなければ。
ほんらいであれば、日本がこの役割を果たすべきなのに、岸田首相は逆にあおっている。
自・公政治、維新、国民の政治の流れを変えなければ!
日本国憲法、国連憲章の立場にたつ政府に。
追記
8月4日から広島で原水爆禁止世界大会が開かれる。
4~5日は国際会議
6日は開会集会、ヒロシマデ―集会
9日はナガサキデー集会、閉会式
ロシアによる核兵器の脅し、NATO、そしてG7広島宣言での核兵器強化宣言、日本の一部保守政界では核兵器保有や共有論まで出る状態。
非人道的で残虐兵器、人類絶滅兵器という、人類が発明した最大の愚かな兵器。
広島・長崎の被爆の実相を知れば知るほど「人類と相いれない兵器」
廃絶の力は各国国民の運動だ。
核兵器禁止条約(TPNW)こそ希望の光だ。
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