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2016-02-14 15:16:03 | 日記

生活保護のケースワーカーの仕事がマンガに
なった。

小学館(552円+税)

先週のしんぶん赤旗日曜版に紹介されていた
ものだが、釧路の本屋では新刊本コーナーに
たくさ
ん積まれていた。
けっこう売れているようだ。

区役所に入った新人が、最初に生活保護課に
配属されたところから話がはじまる。

読み進むうち、私も議員時代に遭遇したケー
スがいくつも思
い出された。登場する似たよ
うなケースが多
いものだと思った。主人公の
「義経えみる」
がケースワーカーとしてどう
成長するか、楽
しみな展開になっている。

時代背景は現在で、生活保護そのものが攻撃
されており、ストーリーのなかで「指導」が
ひんぱんにでてくる。しかしベテランの半田
さんのもと、どのようなケースワーカー像に
なっていくか。

釧路市での実践を紹介した本「希望をもって
生きる/生活保護の常識を覆す釧路チャレン
ジ」のなかでの言葉。

ケースワークの仕事が「指導」から「人とし
ての尊厳」の回復というコペ
ルニクス的転回
であった取り組みが具体的に
明らかにされて
いる。この中で、福祉事務所の所長が公園で、
被保護者といっしょに清掃に汗を流す光景が
すばらしい。

この「理念」がとりわけ大切だ。
これがなければ単なる就労指導という、もと
の立場に転化してしまうと思う。

この釧路市でも、強引な就労指導で逆に精神
不安定に陥ってしまた相談も寄せられている。

この漫画の今後の展開として、国の政策との
板挟みがでてくるであろうと思う。

人間の尊厳の回復、という気高い理想にむかっ
て、「えみる頑張れ」と思ってしまう。
ぜひ一読を!


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