自民党の総裁選が今日行われる。
自民党という政党の末期症状そのものだ。
スタートでは、「正直、公正」という【道
徳律】が争点となった。これ以上、異常な
ことはないのではないか。
道徳教育を教科化し推進してきた安倍首相
が道徳を問われるという・・・異常だ。
そして、モリ・カケ問題はいっさい封印。
14日の記者クラブの討論会では、記者から
モリ・カケ問題にするどい質問が集中。し
かし安倍首相は完全に開き直っていた。
Q 総理の不支持の一番の理由が「総理大臣が信頼できない」だが、なぜそうなのか?
首相 一点の曇りもない。それは明らか。
Q「信頼できない」の根底には、誠実に答えていないことがある。
首相 誠実に答えた。信頼回復の道は約束(政策)を実行していくこと。
Q 文書改ざんで国会と有権者を欺いて総選挙までやった。総理を辞してもおかしくない。
首相 贈収賄事件ではない。道義的責任はあるが、昨年選挙を行い、その議論の中で、国民の審判を仰いだ。
17日付赤旗より
「信頼回復の道」とした最大のものが、な
ぜ「憲法改正」なのか。論理がまったくな
い、支離滅裂ではないか。
あいた口がふさがらない、とはこういうこ
とだと思った。
ライターの武田砂鉄さんが「武田砂鉄のい
かがなものか(30回)」で、
対話の成立に"感動"
と書かれている。
それは安倍首相ではなく、「石破議員を見
ていると、記者との対話が成立しているこ
とに感動すら覚えてしま」うと述べている。
そして自分の感度がここまで鈍ったかと青
ざめた、と。
次がおもしろい。
「わあ、この人、質問したことに答えてく
れるんだ!」と心動かされる世の中を生き
ている。
シニカルなこと、このうえない。
自浄作用のなくなった自民党の総裁選。
この裏で、自衛隊が国連ではない多国籍軍
の展開しているシナイ半島のMFOへの参加
を検討、さらに東シナ海という日本の領域
外で潜水艦の軍事訓練を公開した。
軍事的挑発行為そのものだ。
安保法制(戦争法)が3年を迎えたときに
ますます危険な、そしてきな臭い方向へと
突き進んでいる。
安倍政権を倒さないと日本が積み上げでき
た平和が、一気に崩されてしまう。
二度と戦争をしない・・・この真っ当な声
が届く政府を!