昨年、病院や企業、スマホなどに猛威をふ
るったランサムウェア「WannaCry(ワナ
クライ)」は、アメリカのNSAから流失し
たハッキングツールによって作られたと報
道されている。
先月出版された
集英社発行
このなかで、日本にその一部が提供された
XKEYSCOREについて、スノーデン氏が
触れている。
その一部を提供されただけで(31ページ)
「まるで新しいオモチャを与えられた子どものようです。
そのオモチャはルール違反だから使っちゃいけないよと言われていました。だったらルールを変えてしまおう。」
「このような形で政策決定がなされたことは残念」
何と安倍首相が国民の7割もの反対を押し
切って強行採決した「秘密保護法」「共謀
罪」のことではないか。
この悪法が出されたときは、立法事実がな
い、国民の自由と民主主義の破壊につなが
る、そもそも憲法違反の法律だ、と大きな
議論になった。
立法機関である国会までも、アメリカに従
属しながら、法律を強行している。
安保法制(戦争法)もしかり。
政府と報道機関、国民の「情報格差」が驚
くほど広がっている。
その結果が、モリ・カケ問題のように、徹
底的に隠し通し続けている現在の安倍政権
のはずかしい姿だ。
国家と個人のプライバシー、このまま進め
ば「独裁」が待ち受けている。もちろん、
昔とはまったく違う形でだが。
その危惧が語られている。
この本は購読するに値する本でもある。
ぜひ一読を。
また、過去にもスノーデン氏にふれている。
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