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裸で狼の群のなかに

2017-11-03 07:30:27 | 日記

ブルーノ・アーピッツ氏の小説であり、ナ
チスの捕虜収容所を描いた作品だ。
終戦間際にトランクにかくまわれて、小さ
な子どもが収容所に入ってしまう。見つか
れば殺される。どこまで隠し通せるか。ハ
ラハラドキドキの展開となる。

何も知らないまま、無防備で入ることの表
現として使われる言葉でもある。
言いかえれば、裸で狼(ネット)の群れの
なかに、となる。

今は、小さな子ども時代からネットに入っ
てしまう。

先日、保育士さんから「子どものスマホ」
について聞いた。
大変だとのこと。スマホでゲームは当たり
前、さらに若い親もスマホ。

ゲーム、ライン、ツイッター、フェイスブ
ック・・・

これらは世界のネットに繋がっていること
がわかっているのだろうか?
そして、すべての会話や画像は記録されて
いる。
このデータは、どこにあるのか。利用者は
まったく知らない。

子ども時代からの日常が記録されるビック
データの一部となっていく。
そして、ある立場の人からみれば、子ども
時代からの個人の日常がすべて把握される。
恐ろしいことではないか。

アカウントとパスワードで、閉じたSNSだ
から大丈夫だという人がいるが、それは利
用者の立場であり、サーバー側やスノーデ
ン氏のいう国家からみれば「裸」状態だ。

いまや調べものを越えて、相談もネットに
頼るようになってきている。相談相手の人
が信頼できるのか、状況もわからないまま。

それが今回の恐ろしい事態を招いている。

人間関係が「文字」と「映像」だけの弱い
関係がどんどん増えていく。
人と人が直接対峙し、ふれあう情報量と比
べたならば、情報は極端に少ない関係だ。

私のように、コンピューターを多少知って
いる人間だからこそ、危険を感じている。

ネットとの向き合い方。
便利だからといって、効率的だからといっ
て、このままでいいのか。
真剣に考えなければならない時を迎えてい
る。

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