在宅でのヘルパーさんの利用回数が多い人
に対して、制限をかける。
全国平均利用回数+2標準偏差
この回数を超える介護は、ヘルパーを派遣
しない。いわば介護保険から「排除」する
ことを決めようとしている。
11月22日の資料はこちら→
(資料1の40ページを参照)
全国平均利用回数+2標準偏差が
2万4千件ある
人の介護状態を「正規分布」として、標準
偏差を超えるものは問題だという発想だ。
これほど統計の「悪用」はない。
とりわけ認知症などの在宅介護は困難を極
める。ケアマネを含めて、必要だから決め
たケアプランへの攻撃だ。
来年4月からの介護保険の改悪がどんどん
進められようとしている。
介護保険から要支援1・2をはずし、その
検証も終わっていないのに、こんどは要介
護1・2まではずそうとしている。
介護保険からの「排除」があまりにもひど
い。それでも保険料の支払いは義務であり、
未納が続けばこれまた「排除」される。
これを「福祉」といえるのか。
社会保障の自然増を削減する自民・公明政
権のなせるわざである。「制度の維持」、
「制度の持続性」という名のもとに続けて
きた結果である。完全に財務省の上目線だ。
政治家のやることではない。
社会保障の精神を取りもどすことが、いま
ほど求められているときはない。