子どものころ、近くの貸本屋で鬼太郎の漫画を
借りた記憶があり、けっこう怖いまんがであっ
た思いが残っている。
水木しげるといえば鬼太郎をはじめとした妖怪
が中心だが、自らの戦争体験を描いたものも多
い。
「総員玉砕せよ」、「ヒットラー」、「敗走記」
戦争のばかばかしさ、おろかしさが、こまかい筆
致で描かれ、妙なリアルさを感じる。
戦前であったなら、「非国民」として、ただちに
「発禁」となったであろう。
京極夏彦氏は妖怪はいない、と述べていた。
私もそのその通りだと思う。しかし、妖怪という
概念はどこからうまれたのか。私は人間社会その
ものからであり、とりわけ戦争はたくさんの妖怪
を生み出している。
それを生み出す土壌こそ、私たちが変えていくべ
きものではないか。
「戦争法」は、日本がふたたび戦争に向かう土壌
を生み出す。それもさし迫っている。
「政策の一致」という共闘の原則を乗り越えて、
日本国憲法のなかに生まれた「妖怪」ともいえる
「戦争法」を廃止する。
まずは「立憲主義」をとりもどさないと。
「法の支配」をとりもどさないと。
一点で野党が協力すれば、自・公は過半数割れを起
こし、「戦争法」廃止の政府を誕生させることがで
きる。
このことに「本気」で踏み切ったということだ。
まずは「立憲主義」をとりもどそう。