佐藤功の釣ったろ釣られたろ日誌

釣り・釣りの思い出・釣り界のこと・ボヤキ.etc

魚名に遊ぶ/カスリハタ

2011-03-09 22:00:29 | 日々の思い

「絣」に「紬」・・カスリハタ

 

潮岬の磯でメーター級の巨魚が釣れた。見ると沖縄で「カスリ ハタ」と呼ばれる大型のハタ科の魚です。地球温暖化、なせる業なのでしょうか。

 

沖縄方面からはるばる黒潮に乗って南紀にやってきたとしたら、壮大なロマンです。ところで、この魚を沖縄の人がカスリハタと名付けたのはなぜでしょ う。

 

織物の絣(かすり)が古代インドから、タイを経て琉球(沖縄)に もたらされて開花した。つまり、沖縄が日本の「絣」のルーツだとわかれば納得です。魚の模様に「琉球絣(がすり)」の図案を連想、カスリハタと名がついた。

 

これで思い出したのが和歌山方面で「ツムギ」と呼ばれる魚です。和名はクジメ、この魚の草木染め風の渋い色柄、体側の模様には不規則に 出る糸の節(ネップ)の感じもうかがえ、最高級品、大島紬(奄美大島産)を彷彿とさせるものがあります。

 

魚の名前に、服飾文化が色濃く投影…日本各地で織物産業が華やかだった証しかも。

(八木禧昌・イラストも)

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