近畿大学釣同好会、会長 島田芳蔵の報告。
7日
台風影響の残りも全くと言ってよいほどの絶好の状態、A班は鋸バエ,C班は宝バエ、われわれB班3人は灯台下へ、久保君は上物、私と友永君とは底物を狙う、久保君は相変わらず撒き餌せず、「それでは釣れへんで―」と私が言うのに「いや僕は撒き餌せんで釣れますねん」だって。昨日のことがあってか、仕方なく私が昨日他班で余った、エビを腐らすのも惜しいと、ドンドン撒いた,すると、その途端コツコツグーとくる、竿は弓なりに、上がってきたのは大きな、イガミであった。「それみろ」というと「下に魚のいるのを初めにみていたから」だって、「アーア参った参った」
われわれの底物の方はコマセを全部ぶっこんでアタリを待った。1投目から餌のトコブシをずいぶんとかじられている「よし、今日はいけるぞ」それから2人は大いにハッスル
7時半ごろ脈釣り気味にしていた私の竿にコツン、コツンと当たりだす。やや待って「ソレッ!」と合わせるとガッングーと来たが、次の瞬間スポッと抜けてしまった、残念。9時半ごろからはバッタリと喰わなくなる、友永君はカニを一生懸命おいかけて、やっと捕まえると底物の針につけて投げ込んだ。しばらく見ると竿先が50センチばかり下っている、彼は「こらおかしいで」といって竿を立てた。少しずつ上がってくる、「これは魚やこれは魚や」彼は懸命にリールを捲く、上がってきたのは大きなテンスであった。
その後全くダメで潮の流れが一段と早くなり50号の重りでも流されるようになる、3人とも岩陰で休むことにした。その間、私は上物竿を借りて、トコブシの切り身で脈釣りを試みた。
そして間もなく美しい26㎝のハタタテダイを釣った。3時ごろ船が迎えに来る,A班は石井君が43センチのイシガキを私が昨日釣っていたポイント出あげていた。C班はハゲなど小物ばかり、これで3日間も無事に終わるが、私と稲橋、樋口、内田の3君は遂に魚に見放されてしまった、夕食は反省会とコンパになる。
8日、7時10分の船で沖ノ島をあとにした。今日は憎いほどのべた凪で、海面にはわれわれを送るかのように水鳥が戯れていた、10時片島到着後、宇和島回りで帰るもの、高知回りで帰るもの、それぞれに帰途に着く、私は安芸で6日より合宿中の投げ釣り班に合流するために後免へ向かう。続く・・・