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♪良かったけど、原作の方がインパクト強し
原作がとても良かった(怖かった)ので、映画はどうだろう。
でもこの作品は、渡辺謙が主演だけでなくプロデュースも手がけた。
彼が相当入れ込んで作った映画だ。
確かに良かったよ、ほぼ満足。
渡辺謙は、やっぱり上手いし、素晴らしい役者だね。
アルツハイマーが進行して、食事中に、妻に「捨てないでくれ」と
口から飯をボロボロこぼしながら泣きじゃくるシーン。涙が出たね。
それと最後に自分のことも分からなくなった夫に対して
ショックで半べそかきながらも笑いかける樋口可南子の奥さん・・・。
夫婦っていいな、とジ~ンと来る。
(でも、そんなに妻はみんな優しいだろうか・・・)
ただ原作では、夫の物忘れがひどくなるシーンが、もっと克明に描かれる。
特に、極端な仕事人間だった主人公にミスが続いたり
ミスを防ぐためにメモを取りまくり、その紙でポケット膨らんで溢れたり・・・。
読んでいて、同じ年代のサラリーマンとして身が縮む思いだった。
その辺を渡辺自身がもっとリアルに演じて欲しかった。
いずれにしてもそろそろアルツハイマーの気(?)が出始めたおとっつぁんだけに
なんとも遣る瀬無い映画であった。
それと樋口可南子の妻は、とてもよかった。
イエで「あれ」「それ」は当たり前。人の名前、特に歌手や俳優の名前は、まず出てこない。
女房は、父さんの「あれどうした?」で、何のことかちゃんと分かると自慢していたよ。
でもまりんさんみたいに、物忘れした時は思い出すまで考え続けるのが脳にはいいんだってね。
旦那に「あれ」をとってやらないのは、ボケ防止にいいことです!
この前お通夜があったんだけど、帰りに昔から良く知っていた先輩が前を歩いていた。
声を掛けようと思ったのに名前が出てこない。
先輩は連れの人と路地を曲がって飲み屋街のほうへ行ってしまった・・・。
はぁ~厄落としをしそびれた・・・。
(そういう問題ではない??)
映画や 本は見てないんだけど 毎年 毎年・・・
人の名前 物の名前 言葉がすんなりと出てこなくなってきてるもん
ほらほら あれよあれ
ねぇ~ あれ取ってあれ
またいな感じでさ もちろん 旦那も
旦那にボケられても困るので あれ取って と言われても ちゃんと 言うまで あれって何? と わかっていても 取らないでいると 怒る
まったく むかつく
妻の気持ちを まったくわかってない
だから はっきり言ってやった
ボケたら捨てるからね!
まりんは 樋口妻には なれない