ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.7.1 突然の同居人、真実は小説より・・・

2013-07-01 21:10:04 | 日記
 我が家の話ではない。友人の身に起こっている話だ。
 先週、お昼を一緒にした時に「昨夜から家出主婦が同居しており、ろくに寝ていないので睡魔との闘いの1日になりそうです。」というメール連絡をもらい、一体何の事だろうと思ったのがコトの発端だ。

 聞けば、かつて短期でアルバイトをしてもらっていた方、とのこと。私と同じ位の年齢らしい。いきなり転がり込むくらいだから、かなり親しくおつきあいされていたのかどうか・・・詳しいことは私にはわからない。が、友人が今の新居に引っ越してくる前には、一度その方の家に遊びに行ったことがある、というほどご近所さんだったそうだ。

 彼女が称する「家出主婦」さんは、ずっと専業主婦で大学生のお嬢さん2人がいる4人家族だそう。一方、友人は既にご主人を亡くされ、悠々自適のお一人暮らし。広い新居でのびのびと実に優雅にマイペースに暮らしていらっしゃる。

 「家出主婦」さんは、ご主人との亀裂が何かの拍子に決定的になり、家を出てきたという。かといって、生計を立てて行く仕事があるわけでもないし、さて、これからどうする、と。とりあえずの緊急避難場所が友人の家だったことになる。夫婦のことは他人にはわからないけれど「もはや夫の介護は出来ない」ということなので、やり直すことは難しいのかな、が友人の弁。あと10年もしたら新しい生活を始めるのは体力的にも厳しくなり、我慢するしかない今が思い切る最後のチャンスということだったようだ。

 友人と別れる時に、冗談で「もしかしたら、今晩帰宅されたら夕飯が出来ているかもしれませんよ~」と言ったところ、本当のことになったようだ。
 今日頂いたメールによれば、
「先週末までかと思いきや、今週末までは居候しそうであります。・・・やはり家のことは気になるようで、週末買い物で近くを通りかかったら、“洗濯物が干してない”などとつぶやいておりました。
 せめて、とのことで、すっかり食事を作ってもらっております。幸い、薄味かつヘルシーなので、おいしくいただいておりますよ。
 ただ、一人暮らしの気ままな暮らしに慣れておりますので、なんとなく疲れます。お茶を淹れてくれたり、果物をむいてくれたりはうれしいけれど、あまりかまわれるのに慣れていないので。今日も夕食を作って待っているそうで、なんだかダメ亭主の気分です。」とのこと。

 絶句した。うーん、もし私だったら、とてもではないが無理そうだ。家に帰っても自分の家のようにくつろげなくては、思わずホテルにでも泊りに行ってしまいそう。1人で過ごす時間はとても大切なものだから・・・。けれど、早く出て行ってくれ、とも言えない状況だろう。

 なんとか無事落ち着いてくれればよいのだけれど。それにしても、真実は小説より奇なり・・・、もとい、こんなお話は実は私が遭遇していないだけで、現実は色々な所にゴロゴロしているお話かもしれない。

 夫婦と言っても所詮は他人。一緒に暮らすのは難しいことなのだろう。
 だからこそ、以心伝心などと甘えずに、思っていることはお互い常日頃からきちんと伝えて、目をつぶる所は目をつぶって、お互い様、それもこれもひっくるめて、あなたが私の大切なパートナー、ということでやっていかなければ・・・と思う。

 今日から文月。梅雨はどこへやら、という感じの爽やかなお天気の7月スタートである。
コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2013.6.30 水無月晦日、夏支度 | トップ | 2013.7.2 今年の合唱事情-2 »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (およし)
2013-07-02 11:16:21
ロッキングチェアーさん、こんにちは。

うーん、私も他人と暮らすのは無理だなあ。

また、夫婦の問題は、他人ではわからない。
うちの義父母の問題も嫁は口を出せない。
義父母は主人が高校生の頃、とても大きな亀裂が入りそれ以後主人も義母も義父がだい嫌いのようです。
結婚前に聞かされていたので、知ってはいたが、老夫婦になっても義母は義父を許していないし、日々我慢して同居している話をよくしてくる。
私にしてみれば、なぜ別れなかったのかと思うのだけれど、それは時代もあり息子の将来の為を思ったようだ。

義母は忘れていない過去を義父は今どうとらえているのだろう。忘れてしまってるのではないかと思えると義母が言うことがあるが、男の人はそうなのでしょうか?
私も女なので、義母の気持ちはよくわかる。
よくわかるが、それでも2人健在なうちは2人で助け合って暮らしてよねーって嫁の本音。
「もはや夫の介護は見られない」なんて、無責任なこと言わないでよー。と

私も過去に夫婦の揉め事はあった。
けれど、離婚しないならいい関係になる努力をしていかなきゃと思う。
老夫婦になって、毎日ストレス溜まる生活なんてしたくない。

居候されている彼女はどこまでの覚悟があるのかわからないが...。
飛び出してきて1泊ならわかるけれど、そんなに長くはどうかと思ってしまいます。

1人の生活を乱されたご友人、ストレスがたまらないといいんだけれど。


返信する
本音、迷惑 (ともママ)
2013-07-02 17:26:47
コメントを書かせていただくのははじめてかもしれません。
ともママと申します。
Ruban Roseの最後のアロマの講習で同じテーブル者です。

私も昔、友人が夫婦喧嘩の末に家出してきたから泊めて
と急に言われた経験がありました。

急な話で驚きましたが、理由が理由なので、お困りかと
思い、受け入れたのですが。。。

私の友人の場合は、いっときの、犬も食わないというたぐいの喧嘩だったようで。

心配かけると悪いからと、家出先を告げて出てきたというではありませんか!

なんということ! それは家出とは言わないと思いました。

幸い、翌日にはおうちに帰っていきましたが、お互い泊まりあ程仲が良いわけでもなかったので、正直、迷惑な気持ちもありましたよ。

困ったときはお互い様ですが、本当に困っているのか、
それとも甘えているのか、真剣に考えてほしいなと思う
私です。

つい、昔のことを思い出して、書いてしまいました。

おじゃましました!
返信する
Unknown (ロッキングチェア)
2013-07-02 22:30:05
およしさん、こんばんは。

そうですよね。いきなり・・・の居候ですものね。いくら広いお家に1人住まいといっても、1人暮らしのペースが出来ていた中、突然他人がいる、しかもいつまでいるのかわからないなんて・・・大ショックです。

本当に夫婦はさまざま。
どうしても嫌だから別れるしかない、という気持ちになったのかもしれませんが、実際問題として自分で食べていける経済力がないというなら、我慢する、もう一度努力していく、という選択肢もありではないかな、と思います。

一度大きな亀裂が入ってしまうと、たとえやった方は何となく忘れてしまっても、やられた方は決して忘れられませんよね。お義母様はご主人のために、とずっと我慢をされてきたのですね。それにしてもご主人が高校時代から・・・なんとも長い時間ですね。
そうはいっても、おっしゃるとおり嫁の立場では口出しできませんものね。なんとかお2人で支え合って頑張ってくださいね、と言うしかありません・・・。うーん、難しい。

そして、どんなに仲の良い夫婦にだって多少の揉め事はありますよね。全く違う歴史を背負った2人が一緒に暮らすわけですから。
おっしゃるとおり、離婚しないで一緒にいる、ということを選んだならお互い少しでもいい関係になるように努力するのが当然だと思います。歳を重ね、眉間にしわの寄った毎日は辛いです。心穏やかな老夫婦生活をしたいですものね。

それにしても本当に当面の1泊どころか・・・びっくりです。世の中、実にいろいろな人がいるのだな、と改めて思いました。
このままなし崩し的に延々と間借り状態等になって、友人の方が具合が悪くならないといいのですが・・・。



ともママさん、こんばんは。

初めてのコメント、ありがとうございます。ご一緒のテーブルだったこと、覚えていますよ。

そうでしたか。ともママさんもそんなご経験があったのですね。大変なことでした。なまじうんとお付き合いが深いわけでもないというのが困りものですよね。

それにしても大人なのですから、もう少し相手のことを考えて行動したいですよね。そんな余裕もなかったということなのでしょうが。
ともママさんはお優しいから甘えさせてくれると思ったのでしょうね。

昔のことを思い出させてしまって申し訳ありませんでした。
またお目にかかるのを楽しみにしております。
返信する
興味深く読みました (ともママ)
2013-07-03 09:07:31
ともママです。
あちこち文字抜けで、読みにくいコメント、失礼致しました。

昔のことを思い出させてしまって申し訳ないなんて、とんでもないです。

あー、私も!あった、あった、そういうことって、懐かしく思い出しました。

私は1泊だけでしたので、そんなにストレスは大きくなかったですが、このお友達の場合は、何週間も。

早くもとの生活に戻れますように。
返信する
ありがとうございます (ロッキングチェア)
2013-07-03 20:03:18
ともママさん、こんばんは。

いえいえ、こちらこそとんでもないです。コメント嬉しいです。ありがとうございます。

過ぎてみれば笑い話になれば良いのですが・・・本当に友人のストレスが心配です。
生活のペースを乱されるのは辛いですものね。
今週末会うのですが、どうなっていることやら、です。
友人のことまで祈って頂き、ありがとうございます。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。