ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2014.4.29 何も考えずに笑って下さい~テルマエ・ロマエⅡ~

2014-04-29 22:11:40 | 映画
 映画のレビューもすっかりご無沙汰している。とんと映画館に行っていない、というわけではないのだけれど、とにかく記事に仕立てることが出来ず、ようやく・・・のアップである。

 本作はヤマザキマリさんの漫画を原作とし、2年前に映画化され大ヒットした「テルマエ・ロマエ」の続編。主要登場人物は前作同様だ。古代ローマ人は我が国屈指の濃い顔の俳優陣が演じ、かたや現代日本人は“平たい顔族(=日本人)”とされる。主人公である生真面目な浴場設計技師・ルシウス(阿部ちゃん)が、仕事に行き詰まる度にお風呂を通して現代日本へとタイムスリップする。そして、日本の風呂文化に顔芸と体芸満載で大仰に驚き、感動にうち震え、ローマに戻って自分の仕事に取り入れ、大成功する、という一連の展開パターンも前作同様。けれど、あえて繰り返してくれているので安心感がある。ギャグはますますパワーアップして、のっけから笑い続けること間違いなし、である。

 そもそも何を隠そう主演の阿部ちゃんが好きな私である。予告編が流れる度にこれは真っ先に観なくては!と思っていた。そして前作同様、今回も夫を誘って出かけ、予想通りお腹を抱えて大笑いし、免疫力アップして笑顔で帰ってきた。

 今回は、日本映画初となるブルガリアでの大規模撮影だそうだ。巨大スタジオにコロッセオを含むオープンセットを建て、現地エキストラを5,000人集めたということで、スケールも一段と大きくなっている。
 グラディエーター(剣闘士)として日本の有名力士・曙や琴欧洲が登場しているのにもびっくり。冒頭の残虐なシーンにはちょっと目を覆ったが、そこで暴れまくるのが曙関とはすぐには気付かなかった。
 一方、お風呂ネタはスーパー銭湯から温泉リゾートまで満載。ウォータースライダーにマッサージチェア、足ツボ刺激の足ふみくん(わが家にもありますが、痛くてとても立てません。)、オレンジの粉をお湯に入れれば緑に変わるバスクリン、一人だけやけに濃い顔の古代ローマ人・ルシウスが、平たい顔族の中で一人ぶっ飛びながら、結構チマチマとしっかり笑わせてくれる。
 そして往年の、というか私が物心ついたときには既におじさんだった白木みのるさんやら、意味も解らず「指圧の心、母心~」などと口ずさんで母から怒られたことを思い出した白衣のおじさんやら、実際にライオンに噛まれて大変な目に逢った松島トモ子さんが熊と混浴するやら、炭焼きおじさんが歌う「与作」の“ヘイヘイホー”などなど、・・・まあ、若い人は判らないのかもしれないけれど、という懐かしのネタもぎっしり。

 とにかく、出演者が皆楽しそうに演じているのを観ているだけで、もう十分楽しめると思う。あまり余計なことは考えずに、バカらしくてもあり得なくても素直にこの世界にどっぷりつかって愉しむが勝ち!と言いたい1本である。

 もしこれからの大型連休、ぽっかりと2時間程度時間が空いてしまったら・・・、私が阿部ちゃんファンであることを差し引いても充分お釣りがくるほどの面白さだと思う。是非どうぞ。


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