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ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.2.2 約半年ぶり造影CT撮影~頚部から骨盤・・・あれから19年経ちました

2024-02-02 21:46:50 | 治療日記
 昨夜は、ロキソニンを飲んでもなかなか頭痛が改善せず。結果、入浴も遅くなり日付が変わる前にベッドに入れなかった。
 それでも明け方お手洗いで目が覚めることもなく、スマホアラームが鳴るまではよく眠った。寝ぼけ眼で消したかと思ったら、次に目が覚めたのは朝ドラが終わった時間。アチャー、今日はクライマックスの週末だったのに。がっくり来てリビングへ。
 夫はもう起きていた。朝食を準備してくれて有難く頂く。昼過ぎにはもう出かけているので、朝ドラ再放送を予約する。

 朝食を終えてから、確定申告の書類の準備等をしてPCに向かう。花の水切りや毬藻の水替え等を済ませ、夕食のサラダだけ作る。
 身支度を整え、少し早めに家を出る。今日は昨日とは打って変わって最高気温が7℃の予報。かなり寒い。なんとなく雪でも舞ってきそうな雲行きだ。
 昨日下見をした、私の部屋のラグを買いにアウトレットモール経由で、夫にも見てもらって、欲しかったものをゲットし、荷物は持って帰ってもらって、そこで別れる。

 8月半ば、3年余りお世話になったエンハーツを続行するかどうか判定するために行った造影CT撮影から約半年経った。10月から6年半ぶりにカドサイラを再開し6クールを終えたが、12月、1月とマーカーが上昇しているし、コデインを飲んでも咳はしぶとく出るし、息切れ等の自覚症状も緩和しない。さらには鎖骨や胸骨転移の痛みもあり・・・、ということで、このままカドサイラを続けてよいかの効果測定である。

 予定通りの電車に乗る。車内のお供は森美樹さんの「母親病」(新潮文庫)。
 初めましての作家さんだが、帯には「<母>は恋をしては、いけないの?休止した母を、若い男が訪ねてきたー。『主婦病』著者が描く、すれ違いながら衝突する母娘」とある。
 4編から成り、語り手は娘、母の訪問ヘルパー、母、母の恋人という作りである。最後までは読み切れなかったが、唸りながら読み進む。年齢としては66歳の母に近い私だが、40歳の娘の立場から読んでしまったり、なかなか複雑であった。あっという間に病院最寄り駅に到着。

 予約時間の15分前に病院に入るように言われていたが、その5分ほど前に到着した。自動受付機はすんなり通ったが、エスカレーターで2階の放射線受付に上がると、とても混雑して列が出来ている。紙の受付番号を受け取り、コート等をエコバッグに詰めていると、ほどなくして呼ばれた。受付票、IDカード、保険証を出し、CT準備室の前で待つように言われ、お手洗いを済ませて移動する。
 ベッドで運ばれて来る方、車椅子を押されて来る方、歩いてくる方等、入院患者さん達がひっきりなしだ。待合椅子も混雑している。少し待って造影剤注入のためのルート確保の針刺しに呼ばれる。

 準備室の看護師さんはIさん。初めましての看護師さんだ。今日も検査対応で、ブラトップと無地のニット、ウエストゴムのプリーツスカートだから着替えは不要にしてある。荷物をロッカーに入れ、いつものように右腕を差し出して、名前と生年月日を言い、紙テープで、とお願いする。咳込んだら、備考欄に「咳」と書かれてしまった。なるほど、CT撮影の時に息を止めて・・・で咳込んでしまったら大変だ。

 忙しいと見えて、かなりテンパっている感じが伝わってくる。造影剤用の針は太いから大抵痛む。今日も刺すときは痛んだ。中廊下に出てからは予約時間を10分ほど過ぎてようやくお呼びがかかった。呼ばれてからはスムーズで、ブーツを履いたまま、服のままCT装置に寝っ転がる。
 
 この16年で数えきれないほど受けている検査だから、ベッドに寝て顎をやや上げ加減にして、両手万歳の姿勢でリラックスしたらお任せして目を瞑る。最初は造影剤なしで、次に造影剤を入れて、2回撮影するが、始まってしまえば10分もかからない。

 ドクターがいらして「造影剤が入ると身体が熱くなりますが普通の反応です。気分が悪かったり呼吸が苦しかったりしたら教えてください。」と聞き慣れた注意をされる。注入が始まるとすぐに薬液の匂いがツーンと鼻を突く。
 これまでアレルギー反応が出たことはないが、今日は咳込むのも心配だったし、母がこの前の造影CT撮影で初めてくしゃみが出て、かゆみが出たと聞いていたのでちょっとドキドキする。
 瞬く間に造影剤が体中を駆け巡り、体の芯がカーッっと熱くなりなんとなくじーんと痺れたような感じがするが、いつもの反応だ。「ご気分変わりませんか」と訊かれ、咳が出ないように静かに頷くだけ。

 「息を吸って。止めて下さい・・・。」を繰り返して終了。「針を抜きますから、そのままでお待ちください」と言われてから看護師さんが現れるまでにかなり時間がかかった。抜針と止血もIさんだった。腕を止血テープでぐるぐる巻きにして針を抜いてくださったが、かなりぞんざいな抜き方をされて、痛んだ。そして白いニットの袖が血液で汚れていた。
 アチャーと見ていたら、検査技師の男性が気付言えて、「すみません、こちらのミスです」とアルコール綿を持ってきて拭いてくれた。おかげでニットの血痕は取れたけれど、中に来ていたインナーにも血痕がついていた。あ~あ、という感じ。

 なんとなく最初から言葉は悪いけれど、ガサツだなぁと思っていた印象は間違っていなかった。ロッカーから荷物を出し、外廊下で止血確認まで5分間待つように言われる。
 これまた混んでいたせいか15分ほど待った。同じ看護師Iさんがチェックにいらして、止血確認終了。ご挨拶をして中廊下を後にした。放射線受付に戻ってファイルを戻すと、1階の総合受付の会計へ行くように言われる。

 1階の会計に向かうと、待合椅子は大混雑。支払い受付も列が出来ている。番号をもらって15分ほど待ち、ようやく私の番号が出た。自動支払機で8,000円強をカード支払。本日の病院滞在時間は1時間15分ほど。

 朝は遅かったものの昼抜きだったので、さすがに空腹だ。
 駅までの道すがら、カフェに入って、久しぶりにカフェラテの蜂蜜トッピングとホットサンドイッチを頂く。お腹一杯になってお手洗いを済ませて駅へ。夫の好きな道明寺の桜餅等をお土産に買って快速電車に乗って帰路についた。

 帰宅して、もろもろ片付けていると、なんと息子からの電話を夫が取る。最寄り駅まで来ているのでこれから行っていいかとのことだと。仕事で2つ先の駅まで来ていて、仕事の続きをしたいが、自宅に帰るよりこちらの方が近いので、ということだったらしい。突然の訪問にびっくり、である。

 その後、母にMeet通話。明日から、息子夫婦も一緒に息子の誕生日兼母の引越しお疲れ様会と称して、2泊3日の温泉旅行をすることになっている。母は都心まで一人で出かけられないので、今日は我が家に前泊して一緒に出掛ける。そんなわけで、タクシーで我が家に来る手筈になっている。
 息子が到着し、PCを開いてダイニングテーブルで仕事を始める。夫は珈琲を淹れてやったり、シャインマスカットを出してやったり、上にも置かない扱いだ。
 色々渡すものもあったので、なかなか良いタイミングだった。

 母が一人でタクシーに乗って我が家に来るのは初めて。タクシー会社の受付の方には母の住所と我が家の住所を知らせ、念のため母には我が家から出した年賀状も持たせた。
 連絡をすると5,6分で到着するとのことだったので、20分ほどして家の前で母の到着を待った。果たしてちょうどラッシュの渋滞にぶつかってしまい、30分以上かかってしまった。心配したけれど、とりあえず無事到着してほっとする。
 母も息子が来ているとは思わなかっただろう。息子が定時に仕事を終えて、夕食は自宅で、と帰っていった。思えば結婚後一人で我が家に来たのは初めてのこと。

 何やら疲れてしまい、リビングに横になる。お昼も遅かったので、お腹もすかない。夫が頑張ってシーフードのパスタとポテトのスープを作って母に振舞ってくれた。私も一応サラダだけは作ったのだけれど・・・。
 お腹一杯になって、食休みしながらこうして記事を書いている。
 さて買ってきた和菓子を頂いてから入浴して、明日に備え早めに休みたいと思う。

 今日2月2日は19年前の2005年、初発の手術をするために入院した日である。あの時は治す気満々で、まさか19年後もバリバリの治療中・・・だとは夢にも思わなかったけれど。

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