ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2021.1.6 採血レントゲン後腫瘍内科診察、エンハーツ9クール目 さらに6割に減量5回目 2021年治療初め

2021-01-06 22:29:25 | 治療日記
 小寒の昨日は在宅勤務。夕方階下のポストに行くまで一歩も外出せず。治療後は当分通えなくなるので、勤務後はヨガスタジオへ向かった。またしてもワンパターンのボディバランスのクラスに参加。男性3名、女性9名の12名。好きなクラスではあるけれど、本当にこればかりといった感じ。

 明日緊急事態宣言が発出されたら、当面夜のクラスは18時からだけになるのだろうか。20時以降外出自粛を呼びかけられている中で、20時スタート21時終了のクラスを大手を振って開催は出来ないのではないかと思うが、果たしてどうだろう。シャワーを浴びてさっぱりしてから夫と合流して駅前で夕食を済ませ、ヨガ道具とお泊り道具を交換して電車を乗り継ぎ前泊するホテルに向かった。

 お正月なので、ちょっと奮発して久しぶりに高層ホテルに宿泊。遅い時間のチェックインだったせいか、フロントはがらんとしている。17階の部屋に入る。何度かお世話になっているけれど、夜景が綺麗だ。駅も病院もよく見える。既にシャワーは済ませたのでお風呂は温まるだけで、と思ったけれど、自宅と同じ、腰かけられる部分がある大きなバスタブが気持ちよい。アメニティも良かったので、しっかり入浴してしまった。
 部屋にはソファベッドになる大きなソファもあり、短い滞在だったけれど寛げた。

 そのまま明け方お手洗いに起きるまで5時間半連続でよく眠れた。いつもよりちょっと早めの時間に目覚ましをセットして、浴槽足湯を済ませ、身支度して階下のレストランへ。大きなブッフェレストランだけれど、宿泊客よりも従業員の方が明らかに多い。4人テーブルも殆どがらがら。両隣りどころか片側に2組いるかいないか。

 既に小さな小皿や小鉢に盛り付け・セットされたものを取る。スープや暖かいお料理はスタッフの方が取り分けてくれる。温野菜、フルーツ、ヨーグルトとハーブティを美味しく頂いた。カフェラテは部屋で頂くことにして持ち帰り、新聞を読み、朝の連続テレビ小説を視、早々にセルフチェックアウト。今朝もフロントはがらんとしている。
 今日も冷え込むとのこと。ババシャツも着込み、厚いニットにダウンとストールのいでたちだ。

 病院に到着する。さすがに新年開院3日目、病院はとても混雑している。IDカードを通す機械は結構並んでいたけれど、流れていたのでそれほど待たず。採血受付へ行くと、大混雑で椅子を探すのに一苦労。いつもと同じ時間のチェックインだけれど、普段より20番以上大きい数字が出てきた。電子掲示板には20人近くの待ち人数で14分待ちとあった。

 ダウンコートやストールをエコバッグに入れ、お手洗いを済ませ、態勢を整える。15分ほどで採血室に入る。担当は何度もお世話になっている看護師の女性。早業の針刺しで殆ど痛まず。今日は簡易チェックなので2本。
 「お正月明けは混んで大変ですね。」と言うと、「昨日も凄かったですよ。コロナ感染も増えているし、病院に来られる方は心配ですよね。」とのこと。医療関係者の方たちの緊張度合いは3週間に一度通院する私なんぞの比ではないだろう。

 止血をしながら向かいの腫瘍内科へ移動。いつもの席が確保出来ない。ひとまず空いている席に荷物を置いて受付へ。月初めなので保険証もチェック。問診票の追加を頂き、その場で全て「ない」に〇をして、息切れの前にだけ“ほとんど”を追加した。

 今日のお供は林真理子さんの「愉楽にて」(新潮文庫)。新刊で日経新聞連載とあったので、面白い筈、とよく見ないで手に取ったけれど、帯を見ると「上流階級の男たちの甘美な情事」とあり、朝から病院で読むにはあまり相応しくなかったかも・・・。舞台はシンガポールだったり、京都だったり、とそのあたりの描写は興味深かったけれど。

 採血から1時間経過したところで血圧測定へ。96-61、脈拍が83。いつもながらの数字だ。
 測定が終わったところでちょうどタイミングよく「中待合いへどうぞ」に番号が出て、診察室正面の長椅子に腰かける。化学療法室のKrさんが挨拶に見えて、「また色々教えてくださいね。」と仰る。いや、それはこちらの台詞で・・・。それから15分ほどして先生が診察室から出ていらして、「おはようございます。」と呼び入れられた。
 「本年もどうぞよろしくお願いいたします。」とご挨拶をして荷物をカゴに、自分の体調管理ノートやエンハーツダイアリー等を出して席に着いた。

 「さて、いかがお過ごしでしたか。」と訊かれ「4週間あっという間でした。やはり治療後の週末はほぼ寝てばかりで、週が明けても1週間経過するまでは辛いです。10日過ぎからは普通に動けています。今回も下痢はせず、便秘気味でした。寒いとやはり胸部は痛みますが、コデインは朝1回飲むだけで済んでいます。コデインは頭痛には効かないようなので、ロキソニンを飲みました。」と言うと、「寒いとねえ・・・」と仰る。

 「食べられないと胃が痛み、食べ過ぎると胃が重かったりで、タケプロンは欠かせません。タリージェは10㎎にしてみましたが、眠気はあまり変わらず、15㎎の時に比べて痛み、痺れが悪化することもなかったので、そのまま(10㎎で)続けています。」とお答えする。「ではもうタリージェは10㎎で行きましょう。」ということに。診察室での検温は6度5分。
 採血の結果は特に問題なし、LやHなどの赤い数字は少ない。白血球は4,800、好中球は1,560。1週間休むだけでここまで回復するのだ。私の脊髄、よく頑張っている。

 「それでは予定通り(6割減量で)治療続行しましょう。」と、3月末まで化学療法室の予約も入れてくださる。3月の2回目は年度末の最終日がちょうど治療にあたるが、「大丈夫ですか?」と問われ、「はい、なんとか調整します・・・」とお答えする。
 先生が仰るには、私は(他の患者さんに比べて)一番治療歴が長いのに新薬エンハーツが一番効いているようだ、とのこと。副作用の調整には難儀しているけれど、こうして凄い薬の恩恵に預かれ、本当に有難いことである。処方薬はいつもの通り。季節柄乾燥が酷くなり、アルコール消毒や手洗いも相まって手指等の皮膚が切れそうなのでヒルドイドローションを追加して頂いた。

 化学療法室の待合いには、私の前の年配の男性お一人だけ。夫やお友達にいつものようにLINE報告。
 10分ほどするとMさんが「お薬飲みましょう。」とイメンド125mgを持ってきてくださる。イメンドを飲んでから1時間後にエンハーツがスタートだ。ほどなくして看護助手さんから窓側のリクライニング椅子に案内された。混んでいるので長丁場を覚悟していたけれど、ここまでで病院に入ってから2時間。思いのほか順調である。ブラインドが下がっているが、外は曇天で寒そうだ。

 体勢を整え、お手洗いへ。席に戻って30分近く経過。珍しくなかなか針刺しをして頂けないな、と思っていたら、先にOkさんが「さぁ始めましょう!」とお薬を持って現れ、「あれ?まだ針刺しが!」と。
 席は満杯。第1巡に滑り込めたので良かったけれど、次の方たちは席が空くまで2時間や3時間はかかるので、本当に夕方まで、一日がかりになる。せっかく薬が届いているのにまた始まりが遅れてしまって残念・・・と思っていたらほどなくしてヘルプの看護師さんが針刺し。それほど痛まずラッキー。

 Okさんはそれを確認してすぐに始めましょう、と点滴開始。まずはデキサートとアロキシのミックスから15分。続いてブドウ糖15分、エンハーツ30分、ブドウ糖15分、生食である。スタートから15分経過したところでKwさんがチェックに見える。

 途中、Okさんとお正月や緊急事態宣言後の仕事の話をした後に、吐き気がある時にお薦めしたいポン酢がある、と教えて頂く。福岡出身だそうで、かつて同県に住む方から教えて頂いたものと同じ。そんなこんなでお喋りに花が咲く。その後は本を読みながら、やはり途中イメンドの眠気がたまらなくなって諦めて眠る。LINEでのお友達とのやりとりも続き、今日はなかなか読書が捗らない。

 もうすぐ点滴が終わる頃、薬剤師Tさんが見える。長かった髪をバッサリとボブにカットされ、可愛らしくなっている。「どうですか。」と問われ、同様の報告。「もう何が起きるか概ね掴めたので、この量ならなんとか大丈夫そうです。」とお答えする。
 終了時のOkさんによる血圧測定は111-59、脈拍は70。Cさんの抜針。ちょっと痛み、出血があった。ほぼ全員の看護師さんと新年のご挨拶が出来て良かった。
 
 管が外れて身軽になってお手洗いへ。ご挨拶をして腫瘍内科受付へ移動し、ファイルを提出してすぐに処方箋を薬局に送るテーブルまで移動。読み取り機の調子が悪く、1回目は途中キャンセルしたが、2回目は成功。10分ほど待ってお支払い。カードで11万弱。

 外に出ると、陽射しは出ているが寒い。薬局へ到着すると「ファックス2通届いていました。」と、番号札を頂く。椅子がそこそこ埋まっている。本の続きを読みながら、待ち時間は気にならなかったけれど、私の番号は相変わらず抜かされる。今日は外国人の患者さんもいて、薬剤師さんは英語で流暢に受け答えをされていた。一時間ほど待ち、9,000円弱をカード支払い。
 前回同様、用意してくださった薬剤師のIさんと報告方々体調についてだけでなく、あれこれお喋りしてしまう。
 今日の病院と薬局の滞在時間は合計で5時間半強。新年初回の通院としては上出来だ。

 今日はやけに空腹なので、久しぶりに駅へ行く途中にあるタイ&インド料理レストランへ。昼までは気持ち悪さはなく、ちゃんと頂けるので、カレーセットに暖かいチャイを付けた。焼きたてのナンもサフランライスも美味しい。もちろん2種類のカレーも。胃が痛くなるとまずいので辛さはマイルドにした。既にランチタイムとしては遅い時間だったけれど、それなりに混んでいた。

 快速に乗れ、席も確保出来て、本の続きを読みながら過ごす。ちょっとのめり込んでふと気づくともう降りる駅。慌てて降りた。
 まだ元気だったので、最寄り駅からはタクシーに頼らず歩いて帰宅出来た。
 今年初の生協のお届け品を取り込む。薬やら何やらの片付けをなんとか完了し、洗濯物を干し終わりようやく座ったら、まさにそのタイミングで夫が帰宅した。
 夫は、今朝は珍しく最寄り駅から電車に座れたという。このタイミングでリモートワークを再開する企業が増えているのだろうか。

 ランチも遅かったし、だんだんお腹がもたもた、気持ち悪くなってきて、全く食欲がない。夫とドラマを視てお腹がすくのを待ったが、ダメ。夫には生協宅配のお寿司を摂ってもらう。こちらは全然食欲がない。

 明日、明後日は仕事の関係で出勤だ。エンハーツ9クール目、6割減量5回目。この後、カレンダー通り3週間毎に年末までコンスタントに通えると良いのだけれど。頑張れ、エンハーツ!、頑張れ、私の身体!である。
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