ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.2.3 ニ人暮らしの節分は・・・

2015-02-03 22:42:55 | 日記
 今日は節分。息子が物心ついて以来“豆まき”は、共働きの我が家にとって手軽に出来る季節の恒例行事だった。
 唯一自宅での豆まきに参加出来なかったのは10年前のこの日だけ。初発の手術を翌日に控え、病院の食事に福豆が出たことを良く覚えている。それ以外はずっと3人揃って豆まきをしてきたのだ。

 だが、なんといっても今年からは立役者の息子が不在である。思えば、高3まで豆まきを一緒にやってくれる息子というのもなかなか珍しいのかもしれないけれど、子どもの頃から大豆系の食べものが大好きときている。豆腐も納豆も湯葉も油揚げも、とにかくそういった味に目がない。だから、豆まきをやれば、年の数以上に豆を食べられるということが魅力だったようで、豆まきが終わった後は、枡をかかえてポリポリと空っぽになるまで福豆を食していた。まあ、私なんぞとても年の数など多すぎて頂けないけれど、まだ10幾つなら物足りなかったことだろう。
 それにしても、そうした被写体がいないとなると、カメラマンとしてもなんとも張り合いのないことだ。一応、枡入りの福豆を買っておいたものの、いまいちノリが悪い夫婦2人の節分である。

 昨年の豆まきでは、当の息子が受験真っ最中だったから、“春よ来い”は切実で、「福(合格)は内!鬼(弱い心)は外!」と願いを込めて豆まきをした。
 ちなみに一昨年の豆まき。これも例年通り夫が鬼役を引き受け、息子がまいた。3年前まで記憶を遡ってみたが、やはり夫が鬼で、息子がまく係だった。そして私は、あちこちについてまわって、豆を投げつけられる夫の可哀想な写真を撮り続けてきた。

 「まあ、ブツブツ言っていないで、福を呼び込む行事なのだから、きちんとやらないといけないでしょう?」と言うと、夫が「別に鬼役なんかいなくていいから、2人で一緒に各部屋に豆をまいて終わりにしよう」と応ずるのだが、「いやいや」と私が息子の役を買って出て豆をまくことにして、今年は写真はなしになった。言うまでもなく鬼は夫である。

 さて、帰宅すると今月初めてのお花が届いていた。紫、赤、白の可愛らしいアネモネが2本ずつ、リューココリーネという“初めまして”の淡い紫のお花が2本、そして春を感じさせる雪柳が2本。花言葉はそれぞれ「はかない恋」、「温かい心」、「愛嬌」だという。

 明日は立春。いよいよ春が足音を立てて近づいてくるのが待ち遠しい季節になった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする