ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2015.2.4 立春・・・10年生存率100%!

2015-02-04 21:38:56 | 日記
 ここ数年、立春の日はこの題名で書き続けている。昨年は9年生存率100%、一昨年は8年生存率100%、と。
 もちろん初発の手術から数えて10年に至る今日まで再発がなければ、乳がんライフもめでたく一旦卒業!だったわけだ。けれど、現実は3年経たずして両肺、骨、リンパ節等に多発転移したわけだから、卒業どころかエンドレスの本格的な治療が始まって早7年を超える。

 何度も書いているけれど、再発治療が始まってすぐには、7年後に生きている自分、などとても考えられなかった。せめて5年は生きていられるだろうか・・・、けれど息子の成人式はおろか、高校の卒業式に出席することも叶うまい、と覚悟した。
 それが、今や息子が来年迎えることになる成人式の記念写真を早撮りする予定までちゃっかり立てているのである。
 本当にここまで命を繋げたこと、それを支えてくれた人たち、さらには働き続けさせて頂けた職場環境、全てに心底感謝、である。

 昨年の今頃は、1月に開始した内服分子標的薬・タイケルブと抗がん剤ゼローダの副作用でヨレヨレだった。一昨年の今頃は、ECによるダメージが酷く4クールで打ち切りになり、その代わりに年明けからホルモン剤のフェソロデックス注射を始め、通院間隔が以前より空き始めた頃だ。
 それを思えば昨夏からランマーク注射を上乗せしたとはいえ、今年の初めは3年ぶりに薬のチェンジもなかった。副作用もあるにはあるが、うまくコントロール出来て、実に落ち着いた毎日を送る事が出来ている。がんの増悪を思わせる胸の痛みとか、脳転移かも・・・と不安に思うような頭痛とかがなければ、再発患者であることを忘れることもしばしば。改めて本当に有難いことだ、と思う。

 明日から乳がん11年生。10年という節目を経過したところで、また新しい1年を始めるつもりで日々を過ごしたい。ちょっと図々しい(!?)けれど、2度目の1年生気分で、リフレッシュして背筋を伸ばしたい。そして頑張りすぎずに頑張って日々を愛おしく感じながら、大切に過ごしていけたら、と思う。

 闘病生活10年前後で旅立たなければならなかった大切なお友達を何人も見送ってきた。彼女たちの分まで、彼女たちに恥じないように私なりに精一杯な毎日を送りたい、と心に誓う立春の日である。
コメント (4)
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