5週間ぶり、今年初めての通院日である。今日は病院帰りにお友達のお見舞いに行く約束をしていたから、お持ちするものをあれやこれや袋に入れていたのだけれど、もう持っていけないのだなあ、と朝からちょっとウルウルする。
今日は何とかお天気が持つけれど、明日は雨で冷え込むという予報だ。最寄駅での電車は順調で、乗換駅でも予定通り始発電車に乗れた。しっかり席を確保して、読書開始。今回の年末年始休暇はなんと1冊しか本を読めなかった。買い込んだ文庫本が積読になっているトホホの状態だ。
今日のお伴は、前半が今野浩さんの「工学部ヒラノ教授の事件ファイル」(新潮文庫)、後半が新潮文庫編集部の「あのひと 傑作随想41編」(新潮文庫)。大学の話題なので、するする読めてうんうんと頷きつつ、あっという間に病院最寄駅に到着。
駅に着くと、嫌でもお友達と一緒に入ったビルやレストランが目に入って哀しくなる。まだ当分時間がかかるな、と思いながら歩く。
自動再来受付機前ではそれほど待たず、採血受付へ移動する。受付カウンター前の椅子も採血室前の椅子もそれほど混雑していない様子。ピンクの採血番号表を受け取って電光掲示板を見ると、“待ち時間7分”とあり、10人待ち。今日はいつかお目にかかったことのある女性検査技師さんで、刺す時も、抜く時も割とスムーズでラッキー。いつものように腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
止血部分を押さえながら、いつもどおりエスカレーターで2階に上がり、レントゲン受付へ移動する。こちらはかなりの混雑だ。病棟からの患者さんも多く、車椅子に乗っていたり、点滴をひいていたり、大変そうだ。しばらく待っていると名前が呼ばれ、無事終了。再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動する。病院に入ってからここ迄で小一時間。概ね順調である。受付に少し待ったが、スムーズに保険証チェックが終わり、ファイルを頂いて待合椅子に腰かけた。
採血結果が出る迄の時間、なるべく快適に読書が出来るように場所を決めて環境整備する。合間に自動血圧測定機で計測すると、80-51、脈拍は78。ちょっと低め、まだ身体が目覚めていない感じである。今日は「中待合へどうぞ」と私の番号が点滅するまで、たっぷり1時間半待つことになった。
中待合に入ってから読書を続けていると、40分ほどで先生が診察室からお顔を出された。今日は病院に入ってから、先生のお顔を見るまでに3時間弱。やはり年始の病院は半月経ってもまだまだ混んでいる。
診察室に入って新年のご挨拶。先月は私が空咳をしていたのだが、今日は先生がマスクをして風引きさんである。「さあ、5週間どうでしたか?」と訊かれ、「12月の診察後の1週間ほどは胸痛や頭痛があり、1日3回ロキソニンを飲みました。気になるのは、疲れた所為なのか目の前がチカチカして視野が欠け、言葉がスムーズに出てこないことがあったこと、その後も2回ほど同じ症状がありました。後は、先週末に久しぶりに酷い下痢をしたことくらいで、今は胸痛は大分落ち着いていて、朝1度のロキソニンでなんとか凌げています。」とお話しする。診察室での検温は6度6分。
採血の結果、白血球は3,800、腫瘍マーカーCA15-3は、先月に比べて0.7の減(殆ど誤差範囲)。胸部レントゲンの画像は10月と今回の2枚が並んでいるが、左右ともあまり変わっているようには見えないとのこと。
とりあえず見た目は増悪がないということで胸をなでおろすが、視野が欠けたり、言葉が出てこなかったり、眩暈や目の前がチカチカするという症状が(脳転移ではないか)といかにも気になる。
また5週間、今の治療を継続することになったが、前回撮影から6か月経過ということで、来月の診察前に頚部から骨盤の造影CTの予約が入った。「気になるので、その時に一緒に脳のCTも出来ないでしょうか?」と訊くと、両方撮影するとなると粗い画像になってしまうので、一緒に、は厳しい。来月もその症状が続くようなら、次回脳CTを予約しましょう」ということになった。
いつものとおりタイケルブ1日2錠、1日3回の小建中湯・ラックビーを各々5週間分、痛み止めのロキソニンを1日2錠、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブル1日2錠を、5週間分処方して頂いた。
「それでは、今日もランマーク注射とポートフラッシュもしていってください。」と言われ、ご挨拶をして診察室を出る。というわけで、2015年治療初めは幸先よくスタートした。
中廊下の椅子で待っていると、針刺し名人のOさんの姿が見えない。何度かお目にかかったことのある看護師さんがヘルプに入っており、今日は担当してくださるようだ。30分程待って、一度化学療法室を覗いたが、一杯のため内科処置室のベッドに案内される。今日もポートフラッシュからだったが、それほど痛みがなくほっとする。逆血確認もすんなり。生食注入もゆっくりしてくださるので違和感がなく、抜く時も衝撃が殆どなかった。「今日は良かったです」と御礼を言う。
次に、座って右上腕部にランマーク皮下注射。5回目といってもなかなか痛みには慣れない。だが、今日はとてもゆっくり薬液を注入して頂いたので、時間はかかったが、随分楽だった。これまた御礼を言うと、患者さんによっては痛くてもさっさと終わった方がいい方もいるんですよね、とのこと。私は時間がかかってもゆっくり(丁寧に)やって頂いた方がいいです、と希望を伝えておく。
会計が出来るまで15分ほど待ち、夫や友人にメールやLINEで報告。自動支払機はそれほどの列でなくスムーズに進んだ。支払はいつもどおりで2万円弱。
外に出ると、すっかり曇っており、冬空だ。院外薬局へ移動すると、待ち人で溢れている。いつもながら、後から来た方たちからどんどん抜かされてちょっとイライラする。今日も小一時間待つことになったが、薬の受け取りをカウンターでなく待合椅子で行ってくださったので大分楽だった。エコバックに袋一杯の薬を受け取る。今日も前回同様4万円弱の支払い。
今日は、病院と薬局併せて滞在時間は4時間半ほど。何はともあれ、無事に治療初めが出来て良かった。なんといっても今日は銀婚式の日である。今晩は何かお祝いをするわけではないけれど、これで結果が悪かったら、お祝い気分も半減だろう。
5年前、このブログで20回目の結婚記念日のお祝いをしたことを書いた時には、本当に今日の日を迎えることが出来るのだろうかと案じていた。それがこうしてなんとか迎えることが出来た。毎日毎日を自分なりに精一杯大切に積み重ね、気付けばまた1年が過ごせるのならば本当に何よりだ。
来年のこの時期は当面の目標である“目指せ!成人式”である息子の成人式も終わっている筈だから。
今日は何とかお天気が持つけれど、明日は雨で冷え込むという予報だ。最寄駅での電車は順調で、乗換駅でも予定通り始発電車に乗れた。しっかり席を確保して、読書開始。今回の年末年始休暇はなんと1冊しか本を読めなかった。買い込んだ文庫本が積読になっているトホホの状態だ。
今日のお伴は、前半が今野浩さんの「工学部ヒラノ教授の事件ファイル」(新潮文庫)、後半が新潮文庫編集部の「あのひと 傑作随想41編」(新潮文庫)。大学の話題なので、するする読めてうんうんと頷きつつ、あっという間に病院最寄駅に到着。
駅に着くと、嫌でもお友達と一緒に入ったビルやレストランが目に入って哀しくなる。まだ当分時間がかかるな、と思いながら歩く。
自動再来受付機前ではそれほど待たず、採血受付へ移動する。受付カウンター前の椅子も採血室前の椅子もそれほど混雑していない様子。ピンクの採血番号表を受け取って電光掲示板を見ると、“待ち時間7分”とあり、10人待ち。今日はいつかお目にかかったことのある女性検査技師さんで、刺す時も、抜く時も割とスムーズでラッキー。いつものように腫瘍マーカー等全て測定なので3本の採血。
止血部分を押さえながら、いつもどおりエスカレーターで2階に上がり、レントゲン受付へ移動する。こちらはかなりの混雑だ。病棟からの患者さんも多く、車椅子に乗っていたり、点滴をひいていたり、大変そうだ。しばらく待っていると名前が呼ばれ、無事終了。再び1階に降りて腫瘍内科受付へ移動する。病院に入ってからここ迄で小一時間。概ね順調である。受付に少し待ったが、スムーズに保険証チェックが終わり、ファイルを頂いて待合椅子に腰かけた。
採血結果が出る迄の時間、なるべく快適に読書が出来るように場所を決めて環境整備する。合間に自動血圧測定機で計測すると、80-51、脈拍は78。ちょっと低め、まだ身体が目覚めていない感じである。今日は「中待合へどうぞ」と私の番号が点滅するまで、たっぷり1時間半待つことになった。
中待合に入ってから読書を続けていると、40分ほどで先生が診察室からお顔を出された。今日は病院に入ってから、先生のお顔を見るまでに3時間弱。やはり年始の病院は半月経ってもまだまだ混んでいる。
診察室に入って新年のご挨拶。先月は私が空咳をしていたのだが、今日は先生がマスクをして風引きさんである。「さあ、5週間どうでしたか?」と訊かれ、「12月の診察後の1週間ほどは胸痛や頭痛があり、1日3回ロキソニンを飲みました。気になるのは、疲れた所為なのか目の前がチカチカして視野が欠け、言葉がスムーズに出てこないことがあったこと、その後も2回ほど同じ症状がありました。後は、先週末に久しぶりに酷い下痢をしたことくらいで、今は胸痛は大分落ち着いていて、朝1度のロキソニンでなんとか凌げています。」とお話しする。診察室での検温は6度6分。
採血の結果、白血球は3,800、腫瘍マーカーCA15-3は、先月に比べて0.7の減(殆ど誤差範囲)。胸部レントゲンの画像は10月と今回の2枚が並んでいるが、左右ともあまり変わっているようには見えないとのこと。
とりあえず見た目は増悪がないということで胸をなでおろすが、視野が欠けたり、言葉が出てこなかったり、眩暈や目の前がチカチカするという症状が(脳転移ではないか)といかにも気になる。
また5週間、今の治療を継続することになったが、前回撮影から6か月経過ということで、来月の診察前に頚部から骨盤の造影CTの予約が入った。「気になるので、その時に一緒に脳のCTも出来ないでしょうか?」と訊くと、両方撮影するとなると粗い画像になってしまうので、一緒に、は厳しい。来月もその症状が続くようなら、次回脳CTを予約しましょう」ということになった。
いつものとおりタイケルブ1日2錠、1日3回の小建中湯・ラックビーを各々5週間分、痛み止めのロキソニンを1日2錠、低カルシウム血症対策のデノタスチュアブル1日2錠を、5週間分処方して頂いた。
「それでは、今日もランマーク注射とポートフラッシュもしていってください。」と言われ、ご挨拶をして診察室を出る。というわけで、2015年治療初めは幸先よくスタートした。
中廊下の椅子で待っていると、針刺し名人のOさんの姿が見えない。何度かお目にかかったことのある看護師さんがヘルプに入っており、今日は担当してくださるようだ。30分程待って、一度化学療法室を覗いたが、一杯のため内科処置室のベッドに案内される。今日もポートフラッシュからだったが、それほど痛みがなくほっとする。逆血確認もすんなり。生食注入もゆっくりしてくださるので違和感がなく、抜く時も衝撃が殆どなかった。「今日は良かったです」と御礼を言う。
次に、座って右上腕部にランマーク皮下注射。5回目といってもなかなか痛みには慣れない。だが、今日はとてもゆっくり薬液を注入して頂いたので、時間はかかったが、随分楽だった。これまた御礼を言うと、患者さんによっては痛くてもさっさと終わった方がいい方もいるんですよね、とのこと。私は時間がかかってもゆっくり(丁寧に)やって頂いた方がいいです、と希望を伝えておく。
会計が出来るまで15分ほど待ち、夫や友人にメールやLINEで報告。自動支払機はそれほどの列でなくスムーズに進んだ。支払はいつもどおりで2万円弱。
外に出ると、すっかり曇っており、冬空だ。院外薬局へ移動すると、待ち人で溢れている。いつもながら、後から来た方たちからどんどん抜かされてちょっとイライラする。今日も小一時間待つことになったが、薬の受け取りをカウンターでなく待合椅子で行ってくださったので大分楽だった。エコバックに袋一杯の薬を受け取る。今日も前回同様4万円弱の支払い。
今日は、病院と薬局併せて滞在時間は4時間半ほど。何はともあれ、無事に治療初めが出来て良かった。なんといっても今日は銀婚式の日である。今晩は何かお祝いをするわけではないけれど、これで結果が悪かったら、お祝い気分も半減だろう。
5年前、このブログで20回目の結婚記念日のお祝いをしたことを書いた時には、本当に今日の日を迎えることが出来るのだろうかと案じていた。それがこうしてなんとか迎えることが出来た。毎日毎日を自分なりに精一杯大切に積み重ね、気付けばまた1年が過ごせるのならば本当に何よりだ。
来年のこの時期は当面の目標である“目指せ!成人式”である息子の成人式も終わっている筈だから。