ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.7.25 OJT研修受講雑感

2013-07-25 20:25:04 | 日記
 OJT研修に参加した。監督職が年に一度全員受講しなければならないものだ。
 昨年のアンケート結果を活かし、外部講師の講話はかなり時間短縮され、演習や情報交換の時間が殆どを占めた。グループ討議やら発表やらで、あっという間の3時間。良い刺激をもらうことが出来た。日頃仕事上のやりとりが出来ない人と議論するのはなかなか愉しいものだ。グループ討議のメンバーには4月に着任して顔が判らなかった人もいたので、有意義だった。
 もちろん、電話やメールでも仕事は出来るけれど、やはり相手の“顔が判っている”というのは、仕事をスムーズにして行く上で大切なことだと思う。

 若手の育成を考える年回りと立場になって久しい。“育てられた”という感覚があれば、恩返しをしようという気持ちが自然に湧いてくるのだな、と実感している。
 実際、そういう感覚がなければ、余裕をもって後輩の面倒をみるという気持ちにならないのかもしれない。
 再発治療を続けながらも、なぜこうしてしがみつくようにしてまで働くのかについては以前も書いたことがある。働くことは当たり前で、ずっと働き続けてきたから、仕事を通じた社会との接点がなくなることは考えられない。もちろん、高額な治療費を払えなくなるかもしれないという金銭的な切迫感も、ある。けれど、ふと考えると、出世にはとうの昔に興味がなくなっていて(向上心が全くなくなっている、というわけではないと思いたい。言い訳じみているだろうか。)、これからを担っていく若い人たちに頑張ってほしい、そのために、仕事をしながら大切に思ってきたことをお伝えすることでお手伝いをしたい、と素直に思っている自分がいる。

 自分は育てられたことがないと思っている人は、そのことに気付かないだけではないか。間違いなく周りは育てようとした筈だし、その人なりに育てられてきている筈だ。 むろん、いくらお膳立てをしてみたところで、自分でも育とう、育ちたいという意識がなければなかなか難しいけれど、組織の中にいて進化することを止めてしまったら、早晩相手にされなくなる。それに気付かないのは淋しいことだ。だから、いろいろな場面で、あの方にもこの方にも育てて頂いたのだ、と振り返って今、素直に感謝の気持ちが持てる私は、本当に幸せな職場人生を送ってこられたのだと思う。

 定年まで働き続けることが出来るなら、残された時間はあと9年弱。本来なら後輩育成だけでなく、まだまだ自分がプレーヤーとして十二分に働かなければいけない齢なのだが、今の自分の状況を考えると、最後のゴールまで走り切れるかどうかわからない。
 だからこそ、今、気持ちにも体調にも余裕があるうちに、伝えておけることは伝えておきたい。受講することによって、このことを改めて実感出来たことに感謝している。

 昨日のバリウム後遺症のその後のこと。酷い下痢は断続的に今日の夕方まで続いた。結局、昨夜の夕食も腹痛を気にしながらこわごわちょっぴり食べただけ。その後、明け方まで何度もお手洗いを往復する羽目になった。
 結果として殆ど丸1日絶食した感じで、今朝体重計に乗ったら1キロ強の減。朝食の支度をしながら貧血でフラフラした。まあ、今日普通に食べることが出来ればすぐに復活するのだけれど、ここまで酷い下痢をしたのは久しぶり。かなりのトラウマになってしまった。本当に電車通勤でなくて良かった・・・と胸をなでおろした。
 ぺっちゃんこで皺が寄ったお腹を恨めしそうに見ながら、ああ、発泡剤とバリウムで膨れたお腹でなく、今日のこのスリムな腹囲を測ってもらえば良かったのに・・・と呟いてしまう馬鹿な私である。
コメント (2)
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