ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2013.7.3 フェソロデックス8回目・・・もしかして最後?

2013-07-03 20:00:16 | 治療日記
 2週間ぶりの通院日。採血の結果によっては治療変更もあり、ということでちょっと緊張して出かける。
 ここ数年、平日夜の日程はよほどのことがない限り入れないようにしているのだが、昨日はどうしても外せない用事があり、仕事を終えてから都心に向かい、夜まで過ごした。帰宅がかなり遅くなるのは分かっていたので、1時間半以上かけて帰宅して、今朝改めて自宅から通院するよりも、直接病院最寄駅のホテルに前泊した方が30分は早く休むことが出来ることがわかり、体力温存ということでまたも前泊にした。夫と息子には毎度のことながら申し訳ないことだけれど。

 地下鉄と私鉄とJRを乗り継ぎ、ホテルにチェックインしたのはほぼ予定通りの時間だったが、もたもたしているうちに日付が変わってしまった。疲れているのになんとなく寝つきが悪く、何度も目覚め、あっという間にモーニングコールの時間になった。自宅に電話を入れた後、いつものように足湯でリラックスし、朝食を摂って朝の連続テレビ小説を見た後、病院へ向かった。

 昨日までは、今日までは良いお天気という予報だったが、今朝見ると雨降りの予報に変わっていた。相変わらず晴雨兼用の日傘が重宝している。病院に到着し、自動再来受付機にIDカードを通す。採血の受付番号は60番台だったが、既に順調に処理が始まっており、5分ほどで採血室に進めた。ここでも殆ど待たずに自分の番号になる。今日は初めて見る若い男性の検査技師さんだったが、それほどの痛みもなく2本採取。止血をしながら腫瘍内科受付へ移動する。月初めの保険証チェックをした後、待合椅子を確保して、読書をしながら過ごす。昨夜の寝不足が祟って、途中で睡魔が襲う。小一時間してから自動血圧測定機で計測。102-64、脈は84。受付から1時間ほどで「中待合へどうぞ」の番号ランプが点く。その後中廊下で待つこと30分、いつものように先生が診察室からお顔を出された。

 前回は私の誕生日祝いのお言葉を頂いたが、先生も同じ6月生まれ。30日がお誕生日でいらっしゃる。「今年もお祝いが言えたことを嬉しく思います。」とご挨拶した後、「さて、どうでしたか。」と。
 このところ朝1錠のロキソニンとタケプロンで胃痛も抑えられ、落ち着いているとご報告。一度奥歯が疼き痛んだが、歯科でレントゲン撮影の結果、根に異常がなく今は落ち着いていること、をお話しする。ちょっと変わったこととしてなぜか唇の荒れが酷く、治るとまた荒れて、リップクリームが手放せず口紅が付けられない、を繰り返していることも一応ご報告。ハーセプチンの皮膚症状としてはタラコ唇というのはあまり聞かない、ということだが・・・。診察室での検温は6度6分。

 そして、気になる本日の採血結果。ここのところ痛みも悪化していないし、低いままでは、と思っていたがそうは問屋がおろさなかった。3月を最高に3カ月下がり続けていたマーカーCA15-3がまた上昇開始。画像上では前回増悪だったが、マーカーが下がり続けていたので粘ってきたが、今度はマーカーも(上昇開始)ということで、薬の変え時ではないかと思うが、予定通り来週レントゲンで確認してから変えるか、今日から変えるか、どうするか、ということで先生はまたも「うーん」と悩まれる。
 今年は猛暑というし、夏バテプラス副作用で体調が悪い日が続くのはちょっと心配ではある。出来れば夏を乗り切った後、秋のスタートが嬉しいのですが・・・と呟くと、やはり薬の情報を良く頭に入れてからにしましょう、と前回頂いたものとは別のタイケルブとゼローダのリーフレットを2冊くださる。ゼローダは2投1休のパターンでいくという。白血球は3,400。ゼローダはこれまでの点滴抗がん剤に比べてそれほど白血球が下がらないし、脱毛もない。手足症候群、手指の色素沈着と下痢、タイケルブの下痢と湿疹が気になる副作用だ。いずれにせよ来週レントゲンで最終確認をし、もし前回とあまり変わらなければもう少し粘るが、増悪していれば、来週からハーセプチンを止めて、内服の2種類の薬をすぐにスタートしましょう、ということになった。息子の卒業式は自毛で参列できるだろうか、とぼんやり思う。

 化学療法室へ移動する。Iさん、Hさんに相次いでご挨拶。ほどなくしてHさんにベッドに案内される。夫に今日の状況報告メールを出して時間調整。
 お尻を出して待たないといけないが、なかなか声がかからない。30分ほど経ってどうしたのだろうと思っていると「一旦届いた薬の針に不具合があり、確認してもらっているのでもう少しお待ちください。」とのこと。結局、新しいものと取り換えて届いたようだが、1時間も経ってしまった。今日の注射担当はIさん。Iさんは昨年末、ECの後のグランの注射でも何度もお世話になった方だ。「前回止血が足りずに下着を汚してしまったので申し訳なかった・・・」と念入りに止血をして頂いた。やはり左よりも右の方が痛んだが、いつものように気を散らしながらお喋りをしてやり過ごす。

 腫瘍内科受付で会計を済ませ、自動支払機で支払をし、病院を出ることが出来たのはお昼。今日は薬の処方もなかったので薬局にも寄らずに済み、病院滞在時間のみで3時間半ほどだったが、何とも風が強くまたもかつらが飛ばされそうだ。
 両腰の重たい痛みをかばいながらゆっくり駅まで歩く。ランチものんびり頂く。それにしても、お昼のランチ会と思しきマダム達が溢れている羨ましい平日の昼下がりだ。
 ゆっくりお茶を飲みながら、持参した文庫も昨日今日で3冊読み終わり、買い物をしながら何とか雨が降り出す前に帰宅した。
 
 今月第1回目のお花は、赤と黄色の豪華なグロリオサ2本。その姿かたちから「きつねゆり」という和名を持っており、炎のような花をつけるそうだ。淡いクリーム色のスプレーカーネーション2本、ソリダスター2本。花言葉はそれぞれ「栄光」、「素朴」、「知識」だという。
コメント
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