3週間ぶりの通院日。2人がすんなり早めに家を出てくれたので、月初めの混雑を予想して、私もいつもより1台早い電車に乗った。電車は座れなかったが、10分早く病院に到着することが出来た。梅雨空はどこへやら、という強い陽射しで、昨夜降った雨の所為か湿度も高く、朝から早くもバテそうだった。
自動再来受付機にIDカードを通すと、今まで見たことのない赤い文字「本日再診予約されていません」と表示されてのけぞった。もう1度やってみても駄目。手持ちの予約表を確認すると、なんと7/5になっている。前回診察室を出る時、「次回3週間後の水曜日に」と言われていたため、頂いた予約表の日付を再確認しなかった私が馬鹿なのだが。
仕方なく受付に行くと「とりあえず腫瘍内科外来の受付に行ってください。でも今日治療出来るかはわかりません。」と言われ、うなだれつつ移動する。外来受付で予約日が間違っていたことに気付かなかったこと、明日は休めないので何とか今日治療が出来ないと困る旨を伝え、待つこと30分ほど。「(点滴の薬が用意出来ることが確認出来たので)治療は受けて頂けますが、時間がかかるかもしれません。」とのこと。致し方ない。ほっとした。
今日は診察前にレントゲンも採血もあるため、その登録もしてもらってから採血受付へ移動した。既に座る椅子もなく立って待っている人で溢れている。それでも15分ほど待って受付が済み、採血室へ行くと、10人ほどの待ち人数で、ほどなく終了。今日はマーカー他全て検査のため、4本採取。
次に2階に上がってレントゲン受付へ。ここもいつもより混雑していたが、15分ほど待って無事撮影終了。
内科受付に戻り、自動血圧測定。結果は、89-60、脈拍は76。小一時間ほど待って「中待合へどうぞ」のランプが点き、それから40分ほど待ってようやく診察室へ入った。
開口一番「お騒がせしました。確認しないで思い込んでいて・・・」とお詫び。先生も「僕が間違えたんですね~。」とおっしゃった後、3週間の様子を訊かれた。本当に良く食べ良く眠れ、とても元気だったこと、一度だけ頭痛でロキソニンを飲んだこと、1週間ほど前に口内炎が出てデスパを塗ったこと等をご報告した。フェアストンの副作用も訊かれたが、「若干の手指のこわばり、ホットフラッシュ、おりものの増加はあるものの、殆ど気になりません。」とお答えした。診察室での検温は36度2分。
マーカーは前月比コンマ6のアップ。レントゲン画像は3か月分を並べて比較してくださったが、先月よりさらに左の腫瘍茎が濃くなっているとのこと。「マーカー値がそれ程上がっていないということは、ホルモン剤が奏功しているのでしょうか。」と訊いたところ、「まだ飲み始めて5週間なので、可・不可が言える段階ではないが、左の影以外新しい影が複数出てきていることもない。落ち着いている間は今の治療で良いかもしれないですね。」とのこと。
白血球も3900で回復していた。8月は夏休み期間で仕事が少し落ち着くので、アンスラサイクリン系を開始するのにはいいタイミングであり、今回は逃げられないことを自分なりには覚悟しているので、出来ればインフルエンザの流行等が心配な寒くなる前の時期に終了したい(8月から開始すれば11月に終了する。)と希望を言う。先生がおっしゃるには、8月から開始するのがいいかどうかは今の段階ではわからないが、次回のレントゲンで影がまた濃くなっているということになれば、アンスラサイクリン系を始める方がいいかもしれないが。逆に安定しているなら無理に(きつい副作用が出る抗がん剤を)始めなくても良い、とのこと。
やはりハーセプチンが良い薬だ、というお話が出た。まだタイケルブも使っていない段階で、T-DM1等も間もなく認可されるだろうから希望が持てる、と。確かにハーセプチンは高価な薬だが、ここまで病状を抑えて生き延びさせてもらえているのは、何よりハーセプチンのおかげだと思う。HER2強陽性であることは、かつては予後が悪いこととイコールだったが、今はHER2陽性の薬が次々に開発されている。このまま粘れればまだまだ生きられそうである。有難いことだ。
次回も3週間後にハーセプチン、ゾメタとレントゲンの予約が入った。
化学療法室へ移動。既にお昼を回ってしまった。まずは看護師さんたちにお騒がせしたことをお詫び。化学療法室の椅子も満席だった。30分ほど待ってようやく内側の席を確保出来た。いつもは針刺の時に移動するベッドも一杯のようで、今日は点滴椅子をリクライニングしてKRさんが針刺してくださった。前回、痛い思いをしたのだが、今回はなんとかセーフ。今日はハーセプチン、生理食塩水、ゾメタ、生理食塩水の4本。
点滴開始後、2時間半弱で終了。抜針はOさん。終了時の血圧は118-66、脈は67。
8月からのアンスラサイクリン系の開始について、今日の先生とのお話が出る。また3週間悩ましいですね、と。いずれにせよ、その時に自分で決めたことがベストだ、と思うように、と言われる。まさにそのとおり。その都度その都度、目一杯悩んで出す結論こそ、その時に行える最良の判断であるに違いない。そしていったん方針を決めたら迷わず躊躇わず前に進むのみ、だ。
今月から腫瘍内科の窓口で会計計算するようになったということだった。ロビーで会計受付をしてから待つよりずっと早く、10分ほどの待ち時間で済み、ほっとする。
病院を出る時、既に3時を回ってしまい、当然ランチタイムは終了なのに外はまだカンカン照りで暑かった。空腹でヨロヨロしながら薬局へ向かった。ここでも待合椅子が一杯で、30分は待ちます、ということだったが、実際は小一時間の待ち時間となった。3週間分のフェアストンを手に、結局、今日の病院と薬局滞在時間は7時間強。
さすがに2冊半の本が読めた。また読書日記が書けていないのが気になるが、後日としたい。
薬局を出て、お昼だかおやつだかわからないものをお腹に入れて、帰宅出来たのはいつも仕事で帰宅するよりも大分遅い時間となった。
帰宅すると今月のお花が届いていた。それぞれ3~4つの蕾をつけた白いオリエンタルリリー2本、ピンクのカーネーション3本、ロベヤシが2本。花言葉はそれぞれ「高貴」、「女の愛」、「勝利」だという。
夏の間はお花の持ちが悪いので、8月は1週目だけ、鉢植えの胡蝶蘭が届くことになっている。昨年の8月に我が家にやって来た白のミニ胡蝶蘭は、一度咲き切った後、また蕾を9つつけて3月の初めから1つ1つ咲き出した。3か月かかって6月に最後の花が開いた。既に6つの花が落ちたが、まだ3つは元気に咲いている。
健気なことだ、と思う。
自動再来受付機にIDカードを通すと、今まで見たことのない赤い文字「本日再診予約されていません」と表示されてのけぞった。もう1度やってみても駄目。手持ちの予約表を確認すると、なんと7/5になっている。前回診察室を出る時、「次回3週間後の水曜日に」と言われていたため、頂いた予約表の日付を再確認しなかった私が馬鹿なのだが。
仕方なく受付に行くと「とりあえず腫瘍内科外来の受付に行ってください。でも今日治療出来るかはわかりません。」と言われ、うなだれつつ移動する。外来受付で予約日が間違っていたことに気付かなかったこと、明日は休めないので何とか今日治療が出来ないと困る旨を伝え、待つこと30分ほど。「(点滴の薬が用意出来ることが確認出来たので)治療は受けて頂けますが、時間がかかるかもしれません。」とのこと。致し方ない。ほっとした。
今日は診察前にレントゲンも採血もあるため、その登録もしてもらってから採血受付へ移動した。既に座る椅子もなく立って待っている人で溢れている。それでも15分ほど待って受付が済み、採血室へ行くと、10人ほどの待ち人数で、ほどなく終了。今日はマーカー他全て検査のため、4本採取。
次に2階に上がってレントゲン受付へ。ここもいつもより混雑していたが、15分ほど待って無事撮影終了。
内科受付に戻り、自動血圧測定。結果は、89-60、脈拍は76。小一時間ほど待って「中待合へどうぞ」のランプが点き、それから40分ほど待ってようやく診察室へ入った。
開口一番「お騒がせしました。確認しないで思い込んでいて・・・」とお詫び。先生も「僕が間違えたんですね~。」とおっしゃった後、3週間の様子を訊かれた。本当に良く食べ良く眠れ、とても元気だったこと、一度だけ頭痛でロキソニンを飲んだこと、1週間ほど前に口内炎が出てデスパを塗ったこと等をご報告した。フェアストンの副作用も訊かれたが、「若干の手指のこわばり、ホットフラッシュ、おりものの増加はあるものの、殆ど気になりません。」とお答えした。診察室での検温は36度2分。
マーカーは前月比コンマ6のアップ。レントゲン画像は3か月分を並べて比較してくださったが、先月よりさらに左の腫瘍茎が濃くなっているとのこと。「マーカー値がそれ程上がっていないということは、ホルモン剤が奏功しているのでしょうか。」と訊いたところ、「まだ飲み始めて5週間なので、可・不可が言える段階ではないが、左の影以外新しい影が複数出てきていることもない。落ち着いている間は今の治療で良いかもしれないですね。」とのこと。
白血球も3900で回復していた。8月は夏休み期間で仕事が少し落ち着くので、アンスラサイクリン系を開始するのにはいいタイミングであり、今回は逃げられないことを自分なりには覚悟しているので、出来ればインフルエンザの流行等が心配な寒くなる前の時期に終了したい(8月から開始すれば11月に終了する。)と希望を言う。先生がおっしゃるには、8月から開始するのがいいかどうかは今の段階ではわからないが、次回のレントゲンで影がまた濃くなっているということになれば、アンスラサイクリン系を始める方がいいかもしれないが。逆に安定しているなら無理に(きつい副作用が出る抗がん剤を)始めなくても良い、とのこと。
やはりハーセプチンが良い薬だ、というお話が出た。まだタイケルブも使っていない段階で、T-DM1等も間もなく認可されるだろうから希望が持てる、と。確かにハーセプチンは高価な薬だが、ここまで病状を抑えて生き延びさせてもらえているのは、何よりハーセプチンのおかげだと思う。HER2強陽性であることは、かつては予後が悪いこととイコールだったが、今はHER2陽性の薬が次々に開発されている。このまま粘れればまだまだ生きられそうである。有難いことだ。
次回も3週間後にハーセプチン、ゾメタとレントゲンの予約が入った。
化学療法室へ移動。既にお昼を回ってしまった。まずは看護師さんたちにお騒がせしたことをお詫び。化学療法室の椅子も満席だった。30分ほど待ってようやく内側の席を確保出来た。いつもは針刺の時に移動するベッドも一杯のようで、今日は点滴椅子をリクライニングしてKRさんが針刺してくださった。前回、痛い思いをしたのだが、今回はなんとかセーフ。今日はハーセプチン、生理食塩水、ゾメタ、生理食塩水の4本。
点滴開始後、2時間半弱で終了。抜針はOさん。終了時の血圧は118-66、脈は67。
8月からのアンスラサイクリン系の開始について、今日の先生とのお話が出る。また3週間悩ましいですね、と。いずれにせよ、その時に自分で決めたことがベストだ、と思うように、と言われる。まさにそのとおり。その都度その都度、目一杯悩んで出す結論こそ、その時に行える最良の判断であるに違いない。そしていったん方針を決めたら迷わず躊躇わず前に進むのみ、だ。
今月から腫瘍内科の窓口で会計計算するようになったということだった。ロビーで会計受付をしてから待つよりずっと早く、10分ほどの待ち時間で済み、ほっとする。
病院を出る時、既に3時を回ってしまい、当然ランチタイムは終了なのに外はまだカンカン照りで暑かった。空腹でヨロヨロしながら薬局へ向かった。ここでも待合椅子が一杯で、30分は待ちます、ということだったが、実際は小一時間の待ち時間となった。3週間分のフェアストンを手に、結局、今日の病院と薬局滞在時間は7時間強。
さすがに2冊半の本が読めた。また読書日記が書けていないのが気になるが、後日としたい。
薬局を出て、お昼だかおやつだかわからないものをお腹に入れて、帰宅出来たのはいつも仕事で帰宅するよりも大分遅い時間となった。
帰宅すると今月のお花が届いていた。それぞれ3~4つの蕾をつけた白いオリエンタルリリー2本、ピンクのカーネーション3本、ロベヤシが2本。花言葉はそれぞれ「高貴」、「女の愛」、「勝利」だという。
夏の間はお花の持ちが悪いので、8月は1週目だけ、鉢植えの胡蝶蘭が届くことになっている。昨年の8月に我が家にやって来た白のミニ胡蝶蘭は、一度咲き切った後、また蕾を9つつけて3月の初めから1つ1つ咲き出した。3か月かかって6月に最後の花が開いた。既に6つの花が落ちたが、まだ3つは元気に咲いている。
健気なことだ、と思う。