私が高校生だった頃、男子は家庭科の授業はなかった。私たち女子が、校舎の一番端っこにいかにも申し訳なさそうにあった家庭科室で裁縫だの調理だのをやっている時、彼らは校庭で汗にまみれて体育をやっていた、という記憶がある。
だが、現在ではカリキュラムが変わり、男子校に通う息子も中学から家庭科が必修になっている(いつだったか、どこかの進学校で、学習指導要領では必修科目だが受験に関係しない教科を履修させず、単位不足で卒業が危ぶまれる生徒が多数いることが判って問題になったが・・・)。
先日、息子が「明日は4時間目が調理実習だから、エプロンと三角巾を持っていく。」と言うので「じゃあ、お弁当作らないでいいのね。」と手ぶらで出かけさせた。帰宅後「何を作ったの?」と聞いたら、なんとシンプルにも塩むすびだけで、梅干しはおろか海苔もついてなかった、とのこと。それは調理実習とは言わないのではないか、と思ったが、後の祭り。売店でパンを買って凌いだらしい。皆が売店に殺到したらとても足りなかっただろうから、パンにありつけただけでもラッキーだったのか。
昨日は塾の日だった。普段はいったん帰宅後、おやつを食べてから、私が帰宅するか否かの時間に出かけるのだが、待てど暮らせど帰ってこないし連絡もない。間に合わないから直行したのか、と開始時間を30分過ぎた段階で塾に電話したら、行っていないという。
その後30分近くして公衆電話から連絡があった。家庭科の課題が終わらずに残ってやっていたという。まあ、車に轢かれたとかトラブルに巻き込まれたとかいうことではなくて良かった、と胸をなでおろしたのだが、「もっと早目に連絡してよ。」と言ったら「スマホを学校に持たせずにそんな無理を言うな。」と来た。塾にメールで遅れるという連絡が出来なくてストレスだった、と。何とも殊勝なことだ。普段は電話やメールとしての機能は全く果たしていないのだが・・・。
さて、その家庭科の課題であるが、ハーフパンツ作りだったそうだ。昨日が夏休み前の最終授業。終わらなければ自動的に自宅持ち帰り、夏休みの宿題になったようだが、それは絶対嫌だったし、諦めて家に帰ってお母さんにやってもらった他のクラスの子は、先生に一発で見破られて「単位はあげるけど“2”だよ。」と言い渡されたことを聞いて、居残りしたらしい。
器用にさっさと終えた子もいたようだが、クラスで半数が居残り、うち半数が諦めて帰った模様。前後ろにポケットを合計4つつけるのが完成形だったらしいが、1個でも可ということで1個だけつけて提出してきたそうだ。
悪天候で臨時休校になった日の科目で、授業中にお喋りをしていて終わらなかったということでもなさそうなので、気の毒と言えば気の毒なのだが、「うちはお母さんにやってもらうのはなしだな、と思ったから仕方ない。」とサラリと言われてしまった。偉い。
お裁縫等は、出来ればやりたくないオーラが出ている私だ。針と糸を持つのはよっぽどの時だけ、ボタンつけ等最低限に限られる。私の母は洋裁が得意だったし、専業主婦だったから、私はといえば家庭科のスカートやらパジャマ作り等、困ると最後は「ママ、お願い・・・」だったということからすれば、息子は実に偉い。
母に頼れなければ、自分でやるしかないのだから。「まあ、頼むならお父さんに頼むよ。」だそうだ。
そう、針と糸を持つことに対するハードルは、夫の方が断然低い。私に頼むより自分でやった方が早いからだろう。妻と母の面目など(今更どうこうしようとも思わないのが我ながら情けないが、苦にならない方がやる、その方が合理的ではないか、とも思う。)、とっくにどっかに行ってしまっている。
近々、息子が持って帰ってくるだろう(クラス全員で色を選んだという)ピンクのハーフパンツを見るのが楽しみのような怖いような・・・。
昨日の豪雨で、九州地方で沢山の方が亡くなった。痛ましいことだ。こちらでは、夜来の雨が朝には止んでいたが、雨に濡れた木々に朝の光が当たってとても眩しかった。明日からは三連休、お天気もだんだん良くなって気温も上がるという。そろそろ梅雨明けが近いのかもしれない。
だが、現在ではカリキュラムが変わり、男子校に通う息子も中学から家庭科が必修になっている(いつだったか、どこかの進学校で、学習指導要領では必修科目だが受験に関係しない教科を履修させず、単位不足で卒業が危ぶまれる生徒が多数いることが判って問題になったが・・・)。
先日、息子が「明日は4時間目が調理実習だから、エプロンと三角巾を持っていく。」と言うので「じゃあ、お弁当作らないでいいのね。」と手ぶらで出かけさせた。帰宅後「何を作ったの?」と聞いたら、なんとシンプルにも塩むすびだけで、梅干しはおろか海苔もついてなかった、とのこと。それは調理実習とは言わないのではないか、と思ったが、後の祭り。売店でパンを買って凌いだらしい。皆が売店に殺到したらとても足りなかっただろうから、パンにありつけただけでもラッキーだったのか。
昨日は塾の日だった。普段はいったん帰宅後、おやつを食べてから、私が帰宅するか否かの時間に出かけるのだが、待てど暮らせど帰ってこないし連絡もない。間に合わないから直行したのか、と開始時間を30分過ぎた段階で塾に電話したら、行っていないという。
その後30分近くして公衆電話から連絡があった。家庭科の課題が終わらずに残ってやっていたという。まあ、車に轢かれたとかトラブルに巻き込まれたとかいうことではなくて良かった、と胸をなでおろしたのだが、「もっと早目に連絡してよ。」と言ったら「スマホを学校に持たせずにそんな無理を言うな。」と来た。塾にメールで遅れるという連絡が出来なくてストレスだった、と。何とも殊勝なことだ。普段は電話やメールとしての機能は全く果たしていないのだが・・・。
さて、その家庭科の課題であるが、ハーフパンツ作りだったそうだ。昨日が夏休み前の最終授業。終わらなければ自動的に自宅持ち帰り、夏休みの宿題になったようだが、それは絶対嫌だったし、諦めて家に帰ってお母さんにやってもらった他のクラスの子は、先生に一発で見破られて「単位はあげるけど“2”だよ。」と言い渡されたことを聞いて、居残りしたらしい。
器用にさっさと終えた子もいたようだが、クラスで半数が居残り、うち半数が諦めて帰った模様。前後ろにポケットを合計4つつけるのが完成形だったらしいが、1個でも可ということで1個だけつけて提出してきたそうだ。
悪天候で臨時休校になった日の科目で、授業中にお喋りをしていて終わらなかったということでもなさそうなので、気の毒と言えば気の毒なのだが、「うちはお母さんにやってもらうのはなしだな、と思ったから仕方ない。」とサラリと言われてしまった。偉い。
お裁縫等は、出来ればやりたくないオーラが出ている私だ。針と糸を持つのはよっぽどの時だけ、ボタンつけ等最低限に限られる。私の母は洋裁が得意だったし、専業主婦だったから、私はといえば家庭科のスカートやらパジャマ作り等、困ると最後は「ママ、お願い・・・」だったということからすれば、息子は実に偉い。
母に頼れなければ、自分でやるしかないのだから。「まあ、頼むならお父さんに頼むよ。」だそうだ。
そう、針と糸を持つことに対するハードルは、夫の方が断然低い。私に頼むより自分でやった方が早いからだろう。妻と母の面目など(今更どうこうしようとも思わないのが我ながら情けないが、苦にならない方がやる、その方が合理的ではないか、とも思う。)、とっくにどっかに行ってしまっている。
近々、息子が持って帰ってくるだろう(クラス全員で色を選んだという)ピンクのハーフパンツを見るのが楽しみのような怖いような・・・。
昨日の豪雨で、九州地方で沢山の方が亡くなった。痛ましいことだ。こちらでは、夜来の雨が朝には止んでいたが、雨に濡れた木々に朝の光が当たってとても眩しかった。明日からは三連休、お天気もだんだん良くなって気温も上がるという。そろそろ梅雨明けが近いのかもしれない。