「モーリシャス」は、珊瑚礁に囲まれた島国である。 ゆえに、外洋と区切られた場所は、まったくと言っていいくらい波が穏やかで、白砂のせいか、２メートルくらいの水深だろうと思うと１０メートルもあったりする。 でも、外洋に出ると、いきなり水深が深くなるらしい。 遠くから見ると、海の色がまったく違うので良く分かる。 その日は休みということで、カタマラン（双胴のヨット）でクルーズに出掛けた。 ビールを飲みながら各国の取引先たちと楽しく話す。 飲んでも飲んでも、すぐに醒める。 あまりにも暑いので、ビールが効かない。 「これでもうちょっと涼しければ、楽園と言えるのに」と贅沢なことを言う。 スキューバをやる人にとっては、たまらない所だと思うが、マリンスポーツはどうもやる気にならない。 ちょっと、泳いで海底に足を着いたら、「ウニ」の上。 トゲが刺さって、痛いのなんの。 結局、トゲは取れずに入ったまま。 やっぱり、海は向いていないようだ。