遊びの達人

MTB、フライフィッシング、写真等外遊び大好き。オーディオ、鉄道、クルマ、海外出張や旅行の話も。大の麺食い。

最初の車

2006-06-17 | Weblog
愛車としてはオートバイのネタばかりだが、今度は車ネタで。 これは、初めて乗った自分の車で、昭和47年式のホンダZ GT(水冷5速マニュアル)、俗称「水中メガネ」である。 47年と言うと、西暦では1972年になる。 乗っていた時期の1982年ころにすでに10年落ちの旧い車。 勤務していたオーディオメーカーの先輩が持っていたが、ナルディーのハンドルを取付けたので「その金額でいい」と4万円で譲ってもらった。 その先輩と一緒に、ボディーの錆びとり、FRPでパテ埋め、缶スプレーで全塗装とプラモデル感覚できれいにしていった。 とても4万円で買える車ではなかったから、うれしくてあちこち出掛けた。 ただし、360ccで4輪「ドラムブレーキ」ということから、箱根では上りがキツくて、下りはエンジンブレーキを多用しないと、「スコンッ」とペダルが抜ける(要は熱でブレーキが効かなくなる)。 箱根ではないが、一度やってしまい、エンジンブレーキをローまで入れて、サイドブレーキでやっと止めた恐ろしい経験がある。 夏はエアコンなど無いので、クリップで止める「扇風機」を付けて暑さをしのいだが、運転する楽しさは、車高の低さからくるスピード感もあり、その後乗ったどの車よりも面白かった。 雪の日の池袋で急ブレーキのタクシーに追突しそうになり、こちらのブレーキが完全にロックして一回転したことや、横浜の首都高速ではコーナーで曲がりきれずに四輪ドリフトしたことなどあった。 でも、一番の思い出は、一週間かけて「下道」だけで九州一周したこと。 合計で3万円という貧乏旅行だった。