今までに乗って来たオートバイを数えてみた。 免許を取ってからもう32年になるが、合計の所有車は22台であった。 その中でも、オフロード車と呼ばれるものが12台。 実に半分以上である。 その中でも、いろいろな意味で特に「過激」だったのが、写真のHONDA XR650Lである。 これを所有していた時には、オフロードばかり4台(これ以外には、XL600ファラオ、YZ250、CR80)あったが、無論YZ250はモトクロッサーなので「過激」という意味では一番かもしれない。 しかし、限られたコースの中でのモデル。 林道や一般道路での走行も考えると650のパワーは十分「過激」の称号を与えてもいいだろう。 とにかく、車両を押す時にはシートの位置が小生の腰よりも高いのである。 座った時には両足のつま先が、やっと着く程度、それもモトクロブーツを履いてであるからすごい。 小生は、当時178センチ、88キロという体格だから、決して小さい方でなないが、それでも取り回しには注意が必要だった。 車重は、乾燥135キロと軽いので、乗ってしまえばパワーがあるだけに軽快な走りを見せる。 それまでに乗っていたXL600ファラオが、乾燥で150キロを裕に越えていたので、路面にかかわらず楽しめた(ファラオは、旧友のKが「象さん」と呼んでいた)。 特に楽しいのが、ガレ場とタイトなコーナーの続く林道。 タイヤは、ろくにグリップしてくれないが、後ろから迫る仲間に小石を浴びせながら走っていた。 その頃は、楽しくて楽しくて「笑いながら」走っていた(と思う)。 それでも、一度だけ一人の林道走行でいきなりエンジンが止まり、悪い事にそれが路面が高くなっている場所で、そのまま「立ちごけ」。 普段でも足が着かないのに、そんな場所では間違いなくこける。 以前にやった道の「谷側」への転倒でなくて良かった。 その時は、足が車体に挟まって、「谷側」であるから車重がもろに掛かって起こせる訳が無い。 「山側」であれば、「谷側」へ片方の足で何とか車体を押し出せる。 仲間との走りであれば、助けてもらえるからいいが、、、 シート高以外は、とにかく乗りやすいモデルであり、あふれるトルクとセル付きのエンジン、良好な燃費、十分な剛性を持ちながら旧友SのKTM LC4ほどのハードではないしなやかなフレーム、それにシビエの大型ライト+XR's Onlyのシート/テールバッグが美しく、本当にいいモデルだった。 そうそう、これは某山岳自転車店てんちょと一緒に「続きナンバー」で購入したもの。 同じような時期にオフロードをやめて売ってしまいましたね。 「目が付いて来なくなった」(老化現象?)から、危ないので売ってしまったが、今から考えれば、もったいないことをしたかも。 でも、すぐに延びるチェーン、2千キロしな持たないリアタイヤでは、維持費が掛かりすぎるだろうな。 今だったら、ロード向きのタイヤを履かせて乗るのも良かったかなと後悔もある。 とにかく、このクラスのシングルは楽しい! 時間を戻せれば、売らなかったのに、と未練がましいかな?