生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信1034 ・「4億円の原資」こそ検察が調べたポイント――そして不起訴だった

2011-10-07 06:28:10 | 日記
 
 おはようございます。アメリカが10年前の本日、アフガン戦争を始めました。原因となった「9・11同時多発テロ」自体、本当にアル・カイーダの仕業だったのかどうか、いまだにはっきりしていません。
 生き生き箕面通信1034(111007)をお届けします。

・「4億円の原資」こそ検察が調べたポイント――そして不起訴だった

 小沢一郎氏の初公判を受けて、今朝の大手紙は一斉に「4億円の出所が説明されていない」と書き立て、テレビ各局もそう言い立てています。つまり、「4億円の出所は隠さざるを得なかった。それは、(水谷建設などからの賄賂性が高い)不正なカネだったからだ」という構図を浮き彫りにしようとする意図の報道でした。

 小沢問題のポイントは、この「4億円の出所」に集約されています。だからこそ、検察も総力を挙げて、たっぷり1年かけて捜索しました。その結果は? 
 
 何も出てきませんでした。だから、2回にわたって不起訴にせざるを得なかったのです。

 ところが、「小沢は有罪」を前提に報道してきた大手メディアは、メンツ丸つぶれ。誤報の山を築いてきましたから、引っ込みがつきませんでした。そこへ救世主として登場させることができたのが、検察審査会なるあやしげな組織。本来は、検察を監視する機能のはずが、逆に検察を助ける組織として「強制起訴」に動くと、これに飛びつきました。再度「小沢有罪」をあおりたてているわけです。

 小沢氏は、4億円の出所について、明確に「私のお金です。遺産相続などで貯めてきたお金です」と説明してきました。検察にもそう説明し、検察もそこに違法性を認めることはできませんでした。つまり、明白に「シロ」という結果が出ているのです。

 しかし、大手メディアは、本日の朝刊で、読売は一面トップで「4億円出所説明せず」とし、朝日も「4億円原資説明避ける」と主見出しを立てました。つまり、大手紙は、小沢氏が「私が(水谷建設などの)不正なカネを原資にしました。参りました」と言わない限り、「説明していない」と言い立て続けるのです。

 大手メディアがそろって「説明していない。説明責任を果たしていない」と言い立てると、いくら説明していても「説明していないことになってしまう」のが、メディア社会の恐ろしさです。だから、メディアには、ジャーナリズム精神にのっとった冷静で真摯な事実報道の責任があるわけです。ところが、小沢問題は「政治的意図」をもって、一人の政治家の息の根を止めようと長い長い謀略まがいのキャンペーンが続いてきました。

 いまでは国会議員も、自民党、公明党をはじめ共産党も、「国会に出てきて、説明すべきだ」と言い立てています。それなら、国会で、例えば政治倫理審査会などで「私のお金です。そもそも何ら違法性がないものだから、検察自体があれだけ徹底的に調べても何も出てきませんでした」と説明したら、それでけりがつくのでしょうか。決してそうではないはずです。いや「やはり何か隠しているのだろう。納得できない」ということになるでしょう。いずれにしろ、実際に政倫審を開けばいいのです。

 本来、罪の立証責任は検察側、今回は検察官役を務める指定弁護人にあります。被告側は事実を述べるだけです。しかし、メディアは、被告の「小沢が無実と言うのなら、自分で説明責任を果たし、自分で証明しろ」と言い立てているのです。

 メディアの歪みは、日本を誤らせています。罪はますます重くなっています。


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