生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信574 ・検察特捜部は解体すべき

2010-06-30 06:32:58 | 日記
お早うございます。今年前半も今日で終わり。明日からは後半戦です。古いけど、「光陰矢の如し」
生き生き箕面通信574(100630)をお届けします。

・検察特捜部は解体すべき
 厚労省の村木厚子・元局長に対する最終弁論が昨日、大阪地裁(横田信之裁判長)でありました。

 今朝の読売は、村木さんに対し「不当捜査の犠牲者」とトッパン見出しで、あたかも無罪が確定したかのような伝え方です。朝日は厚労省の前次官の「無罪なら局長に戻す」という言葉をそのままカッコでくくって見出しにしました。

 この事件の本質は、検察が描いた「小沢のひきずり降ろし」という大きな構図にあります。郵便不正事件には、小沢一郎幹事長(当時)の側近とされる石井一・衆院議員が直接関与しているとの見立てから、それを天下にさらして「小沢にも打撃を与える」という検察ストリーを作りました。

 ところが、検察が最大のよりどころとした自称障害者団体の倉沢邦夫被告が依頼したとされる日に、石井議員はゴルフをしていたことが判明し、倉沢の供述が嘘であることが判明しました。この捜査の過程でも賢察のずさんさが浮き彫りにされました。

 また、取り調べの過程では、机をたたくなどして供述を強要したこと、とくに5か月以上も拘置所に留め置くなどで、本人はもちろん家族にも多大な苦痛を与えました。検察はこの間に、「早く出たければ、この供述調書にサインすればいいんだよ」と執拗にささやいたはずです。いつもの手ですから。

 もし、村木さんが少しひるんでサインしてしまっていたら、その嘘の供述調書は裁判所で証拠として採用され、村井さんには有罪が言い渡されたでしょう。こうして検察は日常的に冤罪を作り出しているのです。冤罪とは、無実の罪あるいはねれぎぬをいいます。

 村井さんにばかりでなく、当時は石井―小沢の連想で、小沢氏に対する「カネに汚い政治家」のイメージをなすりつけることに検察は成功しました。だから、小沢を引きずりおろしたいまとなっては、村木さんが無罪になってもある意味では検察は「取るものは取った」なのです。

 しかし、日常的に冤罪を作り出し、極めてゆがんだ政治的動きの検察は「害あって益なし」です。解体すべきです。経過措置としては取り調べの「全面可視化」が欠かせません。

 9月10日が判決の日ですが、「無罪」が確定すれば、この裁判は何だったのかきちんと検証する必要があります。その際、検察はもちろんですが、報道のあり方についても丁寧な検証がおこなわれるべきです。「検察リーク」にもとづき、いわばあることないこと書き散らした新聞の報道のあり方。これは今後のためにも「自浄作用」を働かせるべきです。報道の姿勢をどう改善するのか、それがなければまた繰り返されます。新聞が冤罪づくりに加担し続けることになります。



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