生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信946 ・日本はコンクリート棺への道を進むのか

2011-07-11 06:24:41 | 日記

おはようございます。本日は、大震災・原発災害から4か月。この「人災」を考えてみたいと思います。
生き生き箕面通信946(110711)をお届けします。

・日本はコンクリート棺への道を進むのか

 「日本のありようがまるごと問われている」という対談が、大切な視点を提供しています。月刊誌「世界」(8月号)に掲載された作家・高史明さんと哲学者(東大教授)・高橋哲哉さんとの対談です。

 この中で、「『欧米は自然支配でごう慢。日本は自然との共生で謙虚」などという比較文明論は、明らかに虚構にすぎない」と、指摘しています。日本は経済大国の道をひた走りに走ってきた結果、気がつくと白砂青松の海岸線は見る影もなくなり、埋め立て、防潮堤、テトラポッドに変わり果てた。

 近代合理主義にもとづく技術開発によって、「自然は克服できる。支配できる」という思い上がりにおかされてしまっていた日本人。日本列島全体がすでに巨大な「コンクリート棺」になっている、という見方も出されていました。

 復旧・復興の根底にあるのは、相変わらずコンクリート中心の街づくり、地域づくりです。これに対しては、親鸞の「自然」(じねん)という目線が大切と強調しています。東北にはこの「自然」という心が息づいていた。

 「復興の議論は、よほど考え直さないと同じ轍を踏む。あるいはもっと悪いことになる。東北の土地や海とむすびついてきた生活や仕事を、今度こそ本当にだめにしてしまうかもしれない」とも。


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