生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信1197 ・黒い猫でも「脱原発」ならいい猫だ

2012-03-19 06:47:24 | 日記

 おはようございます。
 生き生き箕面通信1197(120319)をお届けします。

・黒い猫でも「脱原発」ならいい猫だ

 「可及的速やかに全原発の廃止」を盛り込んだ株主提案の骨子が、
昨日3月18日に開かれた大阪府市のエネルギー戦略会議でまとめら
れました。「絶対的な安全性の確保」や「発送電の分離」なども盛り込
まれています。

 ぼくは、橋下徹大阪市長が独善的に進めている教育・職員条例の
政治思想や手法は排除されるべきと強く考える立場です。そのうえで、
今回の関電に対する株主提案には、目をつぶる気持ちで支持します。
「原発再稼働」を認めるような文言が見られる点は受け入れられず、
なお注文したいことがあります。しかし、「可及的速やかに全原発の
廃止」は、現役の首長が打ち出した方針としては、全国に先駆ける
ものであり、極めて大きな意義があると評価します。「黒い猫でも白い
猫でもネズミを捕るネコはいい猫だ」なのです。

 問題は、この株主提案をどのようにして関電に認めさせ、「全原発の
廃止」を実現するかです。それには、やはり昨日もこの「箕面通信」で
触れましたように、住民投票を行い、住民投票の結果が「原発廃止」と
出るなら、それが関電に対する最も強い圧力になるはずなのです。とこ
ろが、橋下氏は、この住民投票を求める署名数が法定数に達したにも
かかわらず、「住民投票は経費がかかり過ぎる」という理由で拒否して
います。それこそ民主主義を否定する暴挙です。

 大阪のような大都市部で、しかも「原発イエスか、ノーか」という極めて
重要なテーマで行う住民投票は、日本の民主主義を成長し鍛える過程
で、大変意義のある政治的行動と位置づけられます。それを橋下氏は
否定し、しかもその意向をそんたくし、その意向にすり寄って、住民投票
をつぶす決定をしようとしているのが、大阪市議会です。情けない限り。

 もうひとつの問題は、こうした市民運動による住民投票の要求と市議会
の動向について、大手の新聞がほとんど触れないことです。読売新聞は
全く扱いません。読売は、市民運動を軽視ないし敵視しているようです。
つまりは、読売新聞は体制側の広報宣伝機関に成り下がり、進んで権力
側のパシリをつとめているようなのです。かろうじて朝日新聞が伝えてい
ますが、住民投票を実施させるキャンペーンまでにはいたっていません。

 大阪市だけに任せていては、筆頭株主といえども持ち株数は関電株
の9%にすぎません。仮に京都市(同3%)や神戸市(同0.5%)の同調を
得られても、関電側は多数決でラクラク否決できます。そして、「民主主
義の手続きにより、多数をもって原発を維持し、継続する」といえるわけ
です。

 決め手は、住民の意思であり、それは住民投票でこそ明確になります。
イタリアが国民投票で「原発の全面廃止」を決めたのはまだ記憶に新し
いところです。

 大阪市民が、市議会議員に「住民投票実施」を働きかけることが緊急
に求められています。



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