生き生き箕面通信

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生き生き箕面通信663 ・「検察の暴走」を許したメディアの責任

2010-09-29 06:33:26 | 日記
お早うございます。「検察―昔、捜査する人。今、捜査される人」といわれているとか。
生き生き箕面通信663(100929)をお届けします。

・「検察の暴走」を許したメディアの責任

 今回の前田恒彦・主任検事の証拠隠滅事件について、朝日新聞の元社会部長、松本正氏が「『検察の暴走』を許したのは、メディアの責任が大きい」という内容を、週刊朝日今週号(10/8)に寄稿しています。松本氏は、現在中央大学特任教授ですが、寄稿の肩書は元・司法キャップです。

 寄稿のほとんどは、小沢一郎氏の”疑惑”に関するものです。「検察には、小沢一郎というビッグ・ネームの首を取ろうとする功名心があったのではないか」。それで、小沢氏の秘書を逮捕するなど強制捜査したが、それは(ムリな捜査を重ねた結果で)「私の経験則に全くあてはまらないものだった」と言いきっています。つまり、検察のムリな捜査(暴走)があり、それをメディアは容認してきた、というのです。

 「小沢氏は有力政治家であり、その資金の集め方について新聞が報道することは必要だ。だがそれは、『具体的な事実」をもって報じなければならない。漠然とした話だけで、裏で汚職まがいの行為があったかのような印象を植え付ける報道は慎まなければならない」と、”漠然報道”を断罪しています。

 ぼくが、ジャーナリズムの劣化をうんぬんするのも、”漠然報道”があまりにも多すぎ、かつて治安維持法化で横行ばっこした”赤狩り”と同様の様相を見せてきている現実を警戒するからです。

 松本氏は、結論として「メディアもまた、『55年体制』のときの検察の取材・報道から早く脱していかなければならない」と指摘しています。


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